過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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570: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/11/30(日) 20:06:38.53 ID:OHhEZXqNo



放課後のチャイムが鳴り、皆が騒がしく教室を出ていく。
その流れの先頭に立って、まどかが真っ先に飛び出していく。

まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん、またね!」

席の近い二人に声をかけて、さっさと出て行く。
「あらあら」と仁美。「あんなに急いで、どこに行くのかしら…………、ねえ、さやかさん?」

さやか「え、あたし?」

声をかけられて、さやかは驚いたような顔で立ち止まった。
仁美は口をとがらせた。いま声をかけていなかったら、彼女もさっさと仁美から離れていただろう。
大げさに溜め息を吐いて、仁美はさやかを睨んだ。

仁美「最近のお二人は、ちょっと私に冷たすぎますわ」

さやか「あー……、ごめん……」

さやかは頭を下げた。仁美は睨むのをやめたが、表情はなぜか緊張したままだった。
「どうかした?」と顔を上げてさやか。仁美は数秒ためらい、それから口を開いた。

仁美「……埋め合わせに、今日はちょっと付き合ってもらいますわ。お話したいこともあるし……」
仁美「さやかさん、今日もまた暁美さんと出かけるつもりでしょうけど…………」

仁美は何とも絶妙な表情をしていた。「一日くらい、いいでしょう?」

「うー……そう言われちゃうとなあ」さやかは頭を掻いて、困った顔になった。

さやか「……でもさ、仁美、これって大事なことなのよ」
さやか「サボるわけにはいかないし……、そりゃ、仁美には悪いと思うけどさあ…………」

仁美「いったい何の用事ですの? そんなに大事な……何かのアルバイトとか?」

さやか「うー……」

ほむら「なに話してるの」

困り果てるさやか、その後ろからほむらが現れた。
さやかは救われたような顔をした。仁美はほむらに事情を話し、今日はさやかを譲ってほしいと頼んだ。
ほむらは黙って聞いていたが、最後に軽く頷いた。

ほむら「いいわよ、持っていって。必要ないし」

仁美はパッと顔を明るくした。ぺこりとお辞儀をして、「ありがとうございます。それじゃ、お借りしますね」
さやかは面白くない顔をした。

さやか「なんかムカつくなー……」


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