過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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572: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/11/30(日) 20:08:19.88 ID:OHhEZXqNo

仁美は小さく息を吸った。

仁美「私……、前からさやかさんやまどかさんに、秘密にしてきたことがあるんです」
仁美「ずっと前から……私……上条恭介くんのこと、お慕いしてましたの」

決然とした表情で、仁美は言った。

さやか「そ、そうなんだ……」
さやか「あはは……まさか仁美がねえ。あ、なーんだ、恭介の奴、隅に置けないなあ」

小さく笑うさやかを、仁美はじっと見つめていた。
ゆっくりと息を吐いてから、また口を開く。声は落ち着いていた。

仁美「さやかさんは、上条くんとは幼馴染でしたわね」

さやか「あーまあ、その。腐れ縁っていうか、何ていうか」

仁美「本当にそれだけ?」

ささやくような声。さやかは口を閉じて、顔を上げた。
仁美はまっすぐにさやかを見ていた。はっきりとした口調で続ける。

仁美「私、決めたんですの。もう自分にウソは吐かないって」
仁美「あなたはどうですか? さやかさん。あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか?」

さやか「な、何の話をしてるのさ……?」

目を逸らすことも出来ず、さやかは弱弱しい声で言った。
仁美は手加減しなかった。容赦なく言葉を続けていく。

仁美「あなたは私の大切なお友達ですわ。だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんですの」
仁美「上条くんのことを見つめていた時間は、私よりさやかさんのほうが上ですわ」
仁美「だから、あなたには私の先を越す権利があるべきです」

さやか「仁美……」

仁美「私、明日の放課後に上条くんに告白します」
仁美「丸一日だけお待ちしますわ。さやかさんは後悔なさらないよう決めてください」
仁美「上条くんに気持ちを伝えるべきかどうか」


さやか「待って! 仁美」


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