過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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604: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/12/26(金) 02:26:10.05 ID:ox/3K3dso



〜魔まどか視点〜


前のほうから気配を感じて、反射的に目を開いて顔を上げる。
涙を拭いて、ぼやけた視界を晴らして。


魔まどか「――ほむらちゃん!?」


にゃーお。
という鳴き声が響いた。

息が詰まって、数秒、その黒い猫の子と見つめ合った。
肩を落として、わたしは溜め息を吐いた。完全に裏切られたのに、まだ期待してるんだ。
無様にへたりこんで、今度こそ本当の一人ぼっちで。消えるのを待つばかり。死ぬために生きているの。
甘えに甘えて、震えるしかない。弱くて弱くて、どうしようもなくて。


魔まどか「もう、ゆるして、ください」


近づいてきた猫の子がわたしの足にすり寄った。その玉のような瞳がわたしを映す。
ボロボロと涙が溢れ、震える手で頭を撫でた。その子は逃げずにいてくれた。


魔まどか「ひとりじゃ何もできないの。強がってるだけで、本当は何も変わっていないの」
魔まどか「ほむらちゃん、ねえ、どうしたらいいの――?」


下から猛烈に強い桃色の光が溢れていた。わたしの胸の、ソウルジェムの輝きだ。
たすけて、たすけて、ほむらちゃん、たすけてよ。くるしいよ、ほむらちゃん。
視界が回る。頭の中も回る。目も回る。回って回って、ぐるぐるぐるぐる。

そして、暗転した。


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