過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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647: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2015/02/02(月) 21:36:31.47 ID:HYOEK1K8o

マミが顔だけ振り向かせた先、部屋の入り口に、キュゥべえが座りこんでいた
彼は苦しむまどかを平然と眺めながら、言葉を続けた。

QB「彼女の撃った拳銃はね、暁美ほむらが彼女の為に用意した特製の兵器なんだよ」
QB「並みの使い魔なら、間違いなく粉々になっているはずなんだが……」

マミはニヤリとした。キュゥべえを見つめ、先を促す。
しかしまどかの首を絞めることも忘れていなかった。キュゥべえが続ける。

QB「そもそも君は使い魔にしては自我が強すぎるし、性能も並み外れて高い」
QB「古今東西、これほどの力を持った使い魔を、僕は一度として見たことがない」
QB「――その力は、誰からの贈り物だい?」

「私はてっきり、あなたの仕業だと思っていたんだけどねぇ」

マミは投げやりに言った。苦しむまどかをうっとりと見下ろしながら。
「質問に答えるんだ」キュゥべえは珍しく強い口調で言った。
マミは面倒臭そうに答えた。「……鹿目まどかからよ」

QB「……なるほどね、十分だ」

ゴトッという音がして、マミはハッとした。
さっきまで使い魔の手首を必死で握りしめていたまどかの手が、床に落ちた音だった。
マミは血相を変えて、甲高い悲鳴を上げた。

「あら、いけない! この子、もう死んじゃいそうじゃないのっ!」

まどかが苦しんでいることに初めて気付いたかのような驚き方だった。
手をパッと離すと、まどかの顔は力なく横に倒れる。空気の抜けるような浅い呼吸音。
マミはその首の下に手を差し入れて、優しく抱き起こした。その表情は慈愛に満ちていた。

「私、死体で遊ぶ趣味はないの」
「ほら、しっかりして……大丈夫? あぁ、つらかったわね……」

軽く揺り起こし、使い魔は頬ずりをした。ほろりと涙までこぼしていた。
まどかは、ぼんやりと薄目を開ける。しかし周りの光景を見ても状況が思い出せないようだった。

まどか「マミさん……っ?」

寝惚けた頭の前によく知る優しい顔。まどかは疑うことなく安心した。
へら、と笑った顔は母親を見つけた赤ん坊のように幼かった。まどかはまだ寝惚けていた。
その首に、再び、勢いよくマミの指が襲いかかる。

「やったっ! 生きてたわ!!」


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