過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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648: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2015/02/02(月) 21:37:36.76 ID:HYOEK1K8o

ガンッと頭を打ちつけられる。その上に馬乗りになって元気よく締めつけてくるマミ。
その肩が呼吸に合わせて上下し、熱く汚い息がまどかの顔面に吹きかけられた。
まどかは目を白黒させて、理不尽な暴力の前に為す術もなく晒されていた。

「……これじゃ、契約の願い事を言うことも出来ないわね」
「果てるまで付き合ってあげるから、安心なさい……!」

まどか「……!……やめ……って……!?」

ようやくまどかの瞳に光が戻った。状況を思い出し必死で抵抗するが、どのみち逃れられなかった。
視界の半分は白や赤の光の乱舞に覆われて、その隙間から異常な興奮状態のマミの顔が覗いている。
混濁する意識が再び遠のき始めたとき、脳内に直接響き渡るような声が聞こえた。それはテレパシーだった。

QB(――――まどか――――――)
QB(――テレパシーを使っても、契約は可能だよ――――)
QB(――このままじゃ、どうにも――ならない―――――)
QB(――――契約するなら―――――――今しかないよ!)

その声はやけにはっきりと聞こえてきて、まどかの頭だけは少なくとも息を吹き返したようだった。
もう助かるためには契約しかなかった。キュゥべえの思惑通りだとしても、それは本当だった。
しかし、それにもかかわらず、まどかは迷いなく答えていた。

まどか(―――まだ駄目――――)

そのとき、不意に、締めつけが弱まった。ドッと頭に血液が届く。
依然として首をつかまれていたが、まどかは大きく息を吸うことが出来た。
視界が徐々に晴れていく。目の前には軽く息を整えているマミの顔があった。

「……本物の巴マミは、こんなことする訳ないって思ってるんでしょ?」

さっきまでの興奮状態から一転、マミは急に無表情になってささやいた。
まどかの晴れた視界いっぱいに、その無表情が広がり、不気味に近づく。
瞳孔がほとんど散大してしまっている。
まどかは怯えながらも、もちろんその通り、と思った。

「――ところが、そうでもないのよ?」


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