過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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667: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2015/02/07(土) 00:37:06.86 ID:/hiQhNCDo

〜魔まどか視点〜



ほむら「――さぁ、これですべて終わり。まだ何か言いたいことがある人は?」

ホワイトボードを前にして立つほむらちゃんが声を投げかけた。全員が首を横に振った。
「じゃあ、解散!」ほむらちゃんが鋭く言って……、一気に場の緊張が解けた。和やかなムードになる。
わたしもホッと溜め息をついた。今日のは今までのおさらいだったけど、明日が本番だと思うと緊張する。
肩をつつかれて、わたしは振り向いた。隣に座っていたもう一人のわたしだった。「ねえ」

まどか「明日は大変でしょ。今夜はまた入れ替わって、自分の家でゆっくり休んでよ」

順番で言ったら今夜はわたしがほむらちゃんちに泊まる日のはずだ。
わたしがそれを言うと、「そんなの気にしないでいいから」と彼女は笑った。
それから少し顔を引き締めて、

まどか「パパとママとまだギクシャクしてる……、あなたが謝ってくれないと、わたしまで困るんだから」

と言った。わたしは「ごめん……」と頭を下げた。「わたしにじゃないよ」と彼女は笑って、ふと時計を見ると、
「もうこんな時間! 早く帰らないとパパに叱られちゃうよ!」と言い、わたしの背中を押した。

さやかちゃんと杏子ちゃん、マミさんを、ほむらちゃんが見送っているところだった。
わたしも彼女に押されるまま玄関口まで出て、彼女とほむらちゃんに見送られて、夜へと飛び出していた。

さやか「明日は頑張るぞーっ、みんな!!」

さやかちゃんが叫び、杏子ちゃんが「近所迷惑だっつーの」と呆れる。わたしたちは笑った。
みんなと別れて、わたしは自分の家に帰った。おそらく最後になる、自宅で過ごす夜。
空は少し曇っていた。明日は荒れるだろう。でも雲の隙間から見え隠れする月がとても綺麗だった。


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