過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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676: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2015/02/09(月) 23:02:32.80 ID:F4ka5Cmio



避難所の中は落ち着きが無かった。みんなが寄りそい、不安に苛まれる中、
まどかはひとり、家族のもとを離れ、キュゥべえと向かいあっていた。
一面ガラス張りの、外に見える景色は、荒れに荒れていた。まどかは言った。

まどか「前にキュゥべえに言われたの……、わたしとは契約できないって」
まどか「でもこうも言われたの」
まどか「次にわたしがそうしたいって言ったときは、きっと喜んで応じるだろうって」

手すりの上に乗り、外を見つめるキュゥべえは、「それはこの僕の言った事じゃないね」と言った。
まどかは「やっぱり」とうなずいた。「あれは未来から来たキュゥべえだったんだ。それじゃあ……」

まどか「もし今、わたしが契約したいって言ったら……、どうする?」

キュゥべえはゆっくりと振り向いた。まどかの顔は真面目だった。「もちろん契約に応じるさ」
荒れる外の景色に目を戻して、キュゥべえはあっさりと答えた。まどかは言った。

まどか「でも、その前に聞かせて……、あなた、もう全部知ってるんだよね?」
まどか「もう一人のわたしが消えちゃうこと、その理由とか……」

キュゥべえはうなずいた。まどかはぐっと拳を握りしめた。

まどか「じゃ、もしわたしが契約したら、あの子を救うことが出来ないかな?」
まどか「つまり、わたしのと合わせて、この世界にソウルジェムが二つあれば――」

QB「――この世界に流れ込む絶望の処理能力も二倍。絶望が漏れだすことは無くなる……、ってことかい?」

まどかはうなずいた。キュゥべえはしばらく黙りこんでいた。「ねえ、どうかな?」まどかは答えを迫った。
キュゥべえはゆっくりとかぶりを振って答えた。「たぶん無理だね」
「――ど、どうして!?」まどかは思わず詰め寄った。

QB「この絶望の連鎖は、契約したまどかを介してつながっていくんだろう?」
QB「契約したまどかが二人いれば、流れ込む絶望の量も二倍になる。そう考えるのが妥当だろうね」

まどかは絶句した。
しかしぐっとこらえて、また口を開く。

まどか「……そんなこと、どうして分かるの?」

QB「別に分かっちゃいない、ただ推論を述べただけさ。……何なら、試してみるかい?」


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