過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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677: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2015/02/09(月) 23:03:33.04 ID:F4ka5Cmio



戦場から遠く離れた街外れの公園に、未来から来たまどかとキュゥべえはいた。
ワルプルギスの夜を強化してはいけないからということで、彼女はまだ参戦できずにいた。
今は彼女を除く四人が必死の戦いを繰り広げているはずだ。
彼女たちだけで片付けば、それで良し。でも万が一、避難所まで追い詰められた場合には――。
最終手段として、まどかが参戦することになっていた。

未来QB「ここからじゃ、状況が良く分からないね」

魔まどか「魔女は大きくて目立つけど……、ほむらちゃんたちまでは見えないね」

魔女の周囲で立て続けに起こる爆発が、ほむらの無事を伝えている。
魔女は時折動きを止め、後退して、また反撃の動きを見せる。しかし細かい動きまでは分からなかった。
まどかは溜め息をついて、公園のベンチに腰を下ろした。「ねえ、キュゥべえ」

魔まどか「みんなには悪いけど、わたし抜きじゃ、あの魔女には勝てないよ」
魔まどか「もうじきわたしは、戦いに行くと思う。避難所を襲わせるわけには、絶対にいかないから」

キュゥべえは何も言わなかった。
無人の公園に吹き荒れる風が、ブランコを揺らし、砂場をならしていく。
「ねえ、キュゥべえ」と、またまどかは言った。

魔まどか「キュゥべえは、どうしてこの世界に来たの?」

未来QB「もう何度も話したじゃないか、僕は――」

魔まどか「ごまかさないで。わたしはもうこの世界から消えちゃうんだよ?」
魔まどか「せめて、聞かせてよ。誰にも言わない……、言う暇だって無いよ。だから、ね、教えてよ」

まどかは身を乗り出して、キュゥべえの目を見つめた。しかし彼は言った。
「ごめんまどか、無理だよ」キュゥべえは戦場を見つめていた。「もうそんな時間は無い」

まどかも振り返って見た。
ワルプルギスの夜が避難所に迫っていた。


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