過去ログ - 苗木「ゲームをしようよ。闇のゲームをね……」
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533:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/21(月) 16:02:09.83 ID:9fXAV0Gu0

苗木「狛枝クン!?」

狛枝の身体が……まるで透明人間のようにうっすらと透けていく。

驚きを隠せない苗木に対して、狛枝はいたって落ち着いている。
まるで、こうなることを知っていたかのように。

狛枝「どうやら、そろそろお別れの時間のようだね。…江ノ島盾子を倒した今、もうボクには、この世界に留まる理由もなければ、方法もない」

狛枝「未来が書き換わる事で、ボクの存在は"なかった"事になる……じきにキミ達の記憶からも、消えてなくなる」

苗木「そんな……!」

狛枝「いいんだよ、これで。ボクは本来、世界にとって招かれざる客……これからの"未来"には、必要ない」

淡々と、狛枝は述べていく。
これから自分が消えるとわかっていながら、恐怖を感じていない……それどころか、ようやく休める、といった安堵すら感じているようだった。

苗木「そんな……そんなことって……」

やりきれない気持ちに、俯き、落ち込む苗木。

狛枝「ボクなんかのために、悲しんでくれるのかい?……でも、大丈夫、その悲しみも……すぐ忘れるよ」

苗木「嫌だよ……! 忘れたくなんかない!」

苗木「キミは……狛枝クンは……"仲間"じゃないか」

狛枝「"仲間"、か…………」

苗木の言葉に、少しだけ狛枝は頷き、何か考えごとをしているような素振りをみせる。
それは、自分を"仲間"と呼んでくれたことを喜んでいるようでもあった。


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