過去ログ - 苗木「ゲームをしようよ。闇のゲームをね……」
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534:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/21(月) 16:03:26.97 ID:9fXAV0Gu0

狛枝「だったらさ、一つだけ…"仲間"として、お願いしていいかい? …きっと、忘れてしまうだろうけれど、もしかしたら、覚えていられるかもしれない」

苗木「……お願い?」

狛枝「この世界にいる、この時代のボク……今は"絶望"に堕ちてしまっている狛枝凪斗の……"仲間"に、"友達"になってやってほしいんだ」

苗木「……お安い……御用さ。……約束、するよ……!」

力強い承諾。
けれど苗木の心は震え、眼は充血して赤い。
気を抜いたら、感情の雫が流れ出してしまいそうだった。

狛枝「頼もしいね。……ありがとう。それじゃ……最後にもう一つだけ……」

掠れるような狛枝の声。
もうあとわずかしか時間は残されていない。

狛枝「ボクと……握手してほしいんだ」

苗木の前に出される、狛枝の右手。

苗木「……もちろん!」

同じく右手で、苗木は狛枝の手を握る。
痛いほど強く、けれど、いたわるような優しさで。
苗木の瞳からは大粒の涙が、とめどなく溢れていた。
狛枝の表情は……最後まで穏やかだった。



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