過去ログ - 奈緒「それでもやっぱり特別な日」
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8:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:51:06.16 ID:jhlAvSnDo
 ――そうして助手席から降りて、Pさんと二人、事務所の扉前に立つ。
 さっき誰かに電話してたけど、たぶん相手はちひろさんだ。
 中ではアタシを祝おうと、みんなが待ち構えてるんだろう。
 今日オフなのは何人だったかな、とか、スケジュール表を思い返そうとしたけどさすがに覚えてない。

 だからまあ、いっぱい期待しておこう。
 アタシはきっとこれからも、たくさんの扉を開ける。
 その向こうに待ってるものを見るために。


「ああ、そうだ、奈緒」

「ん?」

「悪い。ひとつ、言い忘れてた」


 ドアノブを捻って押し込みながら、目の前に広がる光景を前に、Pさんは優しい笑顔でアタシに告げる。
 クラッカーの派手な音にも負けない、大きな声で、



「誕生日、おめでとう!」


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