過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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22:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 19:53:10.28 ID:FkLb1xlW0
 マートにとっては、戦いよりも重大事なメロとのひととき、気合いも入るというものだ。
 仕事の空き時間で、徹底的に訪れるスポットを調査していく。
 その姿はさながら不審者だった。
 何度か、警察に補導されそうになったこともあった。
 だが、持ち前の体力を無駄に使っていつもその場を逃れていた。
 誰が見ずとも、その姿は異常と言えるだろう。
 しかし、この異常さにも、理由はあるのだ。
 ――彼女たちには、両親がいない。

 母親とも、父親とも過ごした記憶がないのだ。
 お互いに、お互いが心の支えとなっている。
 そして、マートは自分が姉だからこそ、母であり、父であろうとする。
 そして、なにより、メロの姉として振る舞うのだ。
 ただ、その気負いもあってか、マートはメロに対して心配症で過保護でもある。
 ただ、メロ自身は、あまり姉に甘えるわけにもいかないと、それをやんわりとなだめている。
 そんな関係は概ね良好な関係と言えるだろう。


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