過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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262: ◆llXLnL0MGk[saga]
2013/10/05(土) 12:18:51.34 ID:bad5Q0hQ0
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芽衣子「じゃ、私はこれで」

言い残して芽衣子は消えた。

マリナ「さーて、これもみりあちゃんの学費のためだし、頑張らなきゃねー」

瞳子「…………」

大きく伸びをしたマリナとは対照的に、瞳子は俯いている。

マリナ「……瞳子、どうかしたの?」

瞳子「え? い、いえ、何でもないわ」

瞳子は慌てて取り繕うが、「何かを思いつめている」のが明らかに見て取れる。

マリナ「……一応言っとくけど、あんまり溜め込むのは良くないわよ?」

瞳子「分かってるわ、子供じゃあるまいし」

マリナ「ならいいけど。じゃ、またねー」

『シャッシャシャン』

マリナはトビーを連れてその場を去った。

瞳子「…………はぁ」

一人になった瞳子は、ため息をついた。

瞳子「食うに困って怪しげな財閥の犬……こんな私を、夏美ちゃんが見たら……」

瞳子の脳裏に描かれたのは、共に戦った親友の顔。

瞳子「……幻滅、されるかしらね……」

誰に言うでもなく、瞳子は『鬼神の七振り』の手掛かりを求めて歩き始めた。

続く


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