過去ログ - 銀さん「魔法少女銀さん☆マギカ」マミ「それは御免こうむりたいなって」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/24(火) 14:21:49.88 ID:57GKeuIl0
鏡の魔女の結界

 それはまるでミラーハウスのような結界だった。
 しかし、マミにはソウルジェムの導きがある。
 ソウルジェムの点滅が指し示す方向を見誤りさえしなければ魔女の住処までは迷わず歩いていける。

使い魔「KKKIKIKIKIKI」ババッ

マミ「邪魔よ!」バキュンバキュン

マミ「もうそろそろかしら…」チカチカチカ

 ソウルジェムを確認したその刹那、ソウルジェムに映ったその姿を見たマミは真っ先に銃を背後に向けて放った。
 鏡からへその緒を伸ばすまるで未生児のような魔女は打ち抜かれた片目を抑えて悲鳴を上げながらいつの間にか展開されていた鏡の大空洞を旋回した。

鏡の魔女「ピギェェェエエエ!!!!」

マミ「背後から不意打ちなんて卑怯な真似をしてくれるわね」バンバン

マミ「レガーレ・ヴァスタリエ!!」シュルルル

 マミが弾丸を放った壁から芽吹くように無数のリボンが魔女に殺到し、その身を縛り上げる。

マミ「とった…!?」

 必殺の間合いを確認し、マミが銃を巨大化させた刹那だった。
 壁を構成する鏡の一部が分離し手裏剣のように回転して放たれ、マミのリボンを切り裂いた。

マミ「まさか…!!二人一組!?」

 マミが見回すと、白い未生児のへその緒の先に繋がる鏡の向こうにそれは居た。
 白い未生児とは対照的に、黒く腐ったように爛れた未生児。
 互いの姿を補完するように、白い未生児の目も高速で再生していく。
 黒い未生児がマミを睨んだ瞬間、壁から分離した無数の鏡がマミを襲った。

マミ「くっ…!!」

 マミはありったけの銃で殺到する鏡に応戦するが、逆に魔女に向けるだけの余裕がない。

マミ「まずいわね…このままでは消耗戦…!?」

「あっらよっとおおおォォォ!!!!」ゴシャアァァ

 マミが撤退を考えたそのときだった、黒い未生児の映る鏡がその後ろから押し上げられたかと思えば
一本の木刀がその鏡を貫き白い人影が現れたのだ。
 その切っ先には白い未生児に比べ圧倒的に小さい黒い未生児が血を吐きへばりついていた。

銀さん「うわっ、何これ気持ち悪!!」

マミ「さ、坂田さん!!」

銀さん「おう、こんなところに居やがったか不良娘。なかなか帰ってこねぇと思ったら…」

QB「思った以上の戦闘力だね、まさか鏡の壁を貫いてまっすぐ魔女の居場所まで突っ切るなんて」

 銀時の肩からキュウべぇが降りる、おそらく彼がマミの居場所を銀時に教えていたのだろう。

マミ「どうして、何でこんな所まで!!」

 銀時の慣れきった態度から、彼もマミと同じかそれ以上に非日常になれきった人間であることは予想がついていた。
 しかし自分からまったく関係のない非日常の現場に足を踏み入れるとは、もはや狂気としか思えない。
 あるいは、彼もほかの魔法少女のようにマミに報酬を求める気でやってきたのか。
 この時になっても、マミは未だ銀時のことを信じることはできなかった。

銀さん「何でって、ケーキが乾くだろうがぁぁぁ!!!!」ゴシャァァァ




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