119:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:25:33.69 ID:Ray5k+uL0
神裂火織は目を細め、
「むしろ問題なのは、自らを『殺人鬼』などと名乗った少年が『ただの喧嘩っ早いダメ学生』の中に入っていることでしょう」
学園都市は超能力者量産機関という裏の顔を持っている。
120:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:26:13.94 ID:Ray5k+uL0
神裂は目を閉じ、
「敵戦力は未知数。増援は無し。難しい展開ですね」
上条の『幻想殺し』は異能の力ありきの能力である。
121:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:27:19.75 ID:Ray5k+uL0
ステイルがまるでトレーディングカードのような刻印を手品師のように取り出した。
「あの『短刀』霊装か何かか? なぜ、どうやって消されたのかは分からないが、今度は建物のみならず半径2kmに渡って結界を刻む」
「……使用枚数は十六万四千枚。六十時間程で準備を終えるよ」
122:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:28:16.30 ID:Ray5k+uL0
「楽しそうだよね」
不意にステイルは600m先を見て呟いた。
「僕たちは一体いつまでアレを引き裂き続けなければいけないんだろう」
123:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:28:47.96 ID:Ray5k+uL0
「複雑な気持ちですか? かつてあの場所に居たあなたとしては」
神裂は機械的に尋ねる。
「……、いつものことさ」
124:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:29:41.76 ID:Ray5k+uL0
〜第五話〜
おっふろ♪ おっふろ♪ と上条の横でパジャマから安全ピンだらけの修道服に着替えたインデックスはとても楽しそうに洗面器を両手に抱えながら歌っていた。
それにしても、
125:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:30:41.07 ID:Ray5k+uL0
あれから、三日たち出かけることが出来るようになった彼女の願いが風呂であった。
「何だよ。気にしてたのか? 別にそんな気に何ねぇぞ? 汗の匂いとか」
「ジャパニーズ・セントーに行ってみたかったんだよ」
126:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:31:14.04 ID:Ray5k+uL0
「一年ぐらい前から、記憶がなくなっちゃってるから詳しいことは分からないんだよ」
「路地裏で気がついたときには自分のことも分からなかった。なのに、禁書目録とか魔術師とかの知識だけがぐるぐる」
「本当に怖かった」
127:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:32:01.47 ID:Ray5k+uL0
完全記憶能力の少女が記憶喪失。
ただそうなっただけだ、と言ってしまえばそうなのかもしてない。
だが、上条には何故かそれに意図的なものを感じてしまう。
上条は ”兄姉” といたときに裏の組織などに関わったこともある。
128:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:33:02.04 ID:Ray5k+uL0
「とうま?」
「なんだよ?」
そんな気持ちを隠すように薄く笑いながら聞き返す。
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