129:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:33:48.15 ID:Ray5k+uL0
「英国式シスターねぇ」
インデックスは待ちきれなくなったのか一人で走っていった。
一人夜道を歩きながら、上条は誰に聞かせるでもなく小さく呟く。
130:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:34:29.37 ID:Ray5k+uL0
「ん?」
上条は周りの異変に気がついた。
「人の気配がまるでない。ここら一帯が死んでるみたいだ」
131:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:35:26.02 ID:Ray5k+uL0
ふと、人の気配を感じた。
そちらにむかって持っていた洗面器を投げつけながら距離をとる。
この死んだ一帯で気配がした。
それ故に、魔術師だと上条は判断したのだ。
132:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:36:20.53 ID:Ray5k+uL0
「この一帯に居る人たちに『何故かここには近づこうと思わない』ようにしているだけです。多くの人は建物の中でしょう。ご心配はなさらずに」
上条は理屈とかではなく体感で感じ取る。
ステイルなどという魔術師とは比較にならない程の力を。
133:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:37:27.93 ID:Ray5k+uL0
上条は神裂の持っている刀を観察する。
あれは確か、
「令刀?」
134:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:38:15.73 ID:Ray5k+uL0
なるほど、話が通じそうだ。
そう上条は判断する。
ステイルは問答無用といったようだったが神裂は魔法名を名乗りたく無いと言っている。
それは、最初から殺す気できた訳ではないということだ。
インデックスを斬ったのもおそらく修道服のことを知っていたのだろう、と上条は仮定する。
135:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:39:04.87 ID:Ray5k+uL0
「嫌だね」
上条は挑発するように薄く笑いながら即答する。
「仕方がありません、ならば名乗ってから彼女を保護します」
136:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:39:33.08 ID:Ray5k+uL0
「嫌だね」
上条は挑発するように薄く笑いながら即答する。
「仕方がありません、ならば名乗ってから彼女を保護します」
137:土蜘蛛@ >>136飛ばしてください[sage saga]
2013/10/09(水) 18:41:22.04 ID:Ray5k+uL0
その言葉に神裂の手が、令刀が霞む。
「七閃」
静かの声とは裏腹に凄まじい勢いで七つの斬撃が上条へと迫る。
138:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:42:33.39 ID:Ray5k+uL0
上条は袋から刀を抜き放った。
一片の曇りもない刀身が月と街灯の光を受けて光る。
そして、それに呼応するように上条の瞳が蒼紅く輝く。
「言ってんだろ、断る」
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