159:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:44:45.08 ID:on2QNH6X0
「あのな、兄さんとドラマ見てたんだよ」
「急に何の話です?」
「まぁ聞けって」
160:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:45:16.90 ID:on2QNH6X0
「それでな、気になったんだよその特異体質。パソコンとか本とかで調べまくってよ」
「完全記憶能力はどんなゴミ記憶でも一言一句記憶するが、それで脳がパンクすることはない」
「で、ですがっ! 彼女は現に!」
161:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:46:25.41 ID:on2QNH6X0
「話は最後まで聞け」
「は、はい」
「人間の脳ってのは思い出と知識はそれぞれ違うところに記憶されるんだ。それに140年もの思い出を記憶することも可能だ」
162:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:46:56.16 ID:on2QNH6X0
そんな神裂に追い討ちをかけるように上条は言った。
「そもそも15%が一年で埋まっちまうなら七歳の時には死んでるだろ」
「はっ!」
163:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:47:48.74 ID:on2QNH6X0
「まぁお前の話を聞く限り、アイツに何かしらの細工がしてあんのはほぼ確実だ」
「俺はアイツを守ると誓った。記憶の忘却なんてもんからも苦しみからも守ってやる」
「やる気があるなら、朝見てたアパートまで来い。ったくバレバレなんだよ」
164:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:48:36.82 ID:on2QNH6X0
「俺の右手はな、」
後一押し、一押しだけしてやれば、神裂はインデックスの友人に戻れる。
「それが異能の力ならば何だって打ち消せる」
165:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:49:54.55 ID:on2QNH6X0
上条は随分と長話をしてしまったと銭湯へと行き、体を洗うだけ洗って待っていたインデックスを引き連れて小萌のアパートへと戻っていった。
話さなければならないことがある。
隠すようなことはしない。
インデックスは知らなくてはいけないのだから。
166:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:50:26.06 ID:on2QNH6X0
上条は心配させないようにインデックスへと優しく微笑み、
「聞く覚悟が出来たら言ってくれ、話すから」
インデックスは即答した。
167:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:51:40.44 ID:on2QNH6X0
「赤毛の魔術師と刀を持った魔術師、アイツらは必要悪の教会の人間で、一年より前のお前の友人らしい」
「私の友人?」
「そう、記憶をなくす前の」
168:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/10(木) 14:52:20.99 ID:on2QNH6X0
「ち、違ぇよ! お前の記憶の話だっつの」
「ふぅ、先に言ってほしかったかも」
「話戻すぞ?」
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