197:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:44:11.09 ID:9EEvdlb20
「〜〜、対侵入者用の特定魔術を組み上げます」
上条が考えている間に時間が経っていた。
すぐに駆け出していれば間に合ったかもしれないが、遅かった。
198:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:45:54.95 ID:9EEvdlb20
インデックスの両目にあった二つの魔方陣が拡大する。
直径2m程の魔方陣が二つインデックスの目の前に重なるように配置される。
上条の見たところインデックスの目を中心に固定されているようだ。
「 、 」
199:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:46:53.14 ID:9EEvdlb20
アレを殺せば、インデックスが戻ってくる。
アレを殺せば、インデックスを救える。
アレを殺せば、インデックスを守れる。
『守れる』
200:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:47:51.47 ID:9EEvdlb20
直径1m程の純白の光が襲ってくるのを確認するや否や、上条は右手を突き出す。
熱した鉄板に肉を押し付けたような激突音が響く。
特に痛みも熱さもない。
光の柱は上条の右手に当たると四方八方へと飛び散る。
だが、消しきれない。
201:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:48:53.87 ID:9EEvdlb20
ジリ貧ってレベルじゃねぇ!
いつか吹き飛ばされる!!
上条は今やただ突っ立っているだけの魔術師に叫ぶ。
202:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:49:39.84 ID:9EEvdlb20
無数のルーンのカードが部屋を埋め尽くしていく。
その姿に何を見たのか、上条は馬鹿にするように嘲笑う。
「おい、とりあえずとか考えてんなよ」
203:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:50:35.93 ID:9EEvdlb20
「テメェらはインデックスが記憶失わなくて済む、敵に回らなくて済む、そんな幸福な結末(ハッピーエンド)待ってたんだろうが!」
「他の何者でもなく他の何物でもなく、テメェの手で救い上げてぇ……いや、」
「助けるってその『名』に誓ったんじゃねぇのか!」
204:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:52:12.56 ID:9EEvdlb20
「――Salvare000」
神裂の叫びが部屋に響いた。
叫んだのは彼女が名乗りたがらなかった魔法名だろうか。
205:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:52:57.12 ID:9EEvdlb20
受け身をとり、後ろへと下がりながら上条は体勢を整える。
インデックスの元へ駆けるため、アレを殺すため。
だが、上条が駆け出すより早く『光の柱』が振り下ろされた。
「――魔女狩りの王(イノケンティウス)!」
206:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:53:39.81 ID:9EEvdlb20
神様、この物語(せかい)がアンタの作った奇跡(システム)通りに動いてるってんなら
――まずは、その幻想をぶち殺す!!!
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