199:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:46:53.14 ID:9EEvdlb20
アレを殺せば、インデックスが戻ってくる。
アレを殺せば、インデックスを救える。
アレを殺せば、インデックスを守れる。
『守れる』
200:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:47:51.47 ID:9EEvdlb20
直径1m程の純白の光が襲ってくるのを確認するや否や、上条は右手を突き出す。
熱した鉄板に肉を押し付けたような激突音が響く。
特に痛みも熱さもない。
光の柱は上条の右手に当たると四方八方へと飛び散る。
だが、消しきれない。
201:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:48:53.87 ID:9EEvdlb20
ジリ貧ってレベルじゃねぇ!
いつか吹き飛ばされる!!
上条は今やただ突っ立っているだけの魔術師に叫ぶ。
202:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:49:39.84 ID:9EEvdlb20
無数のルーンのカードが部屋を埋め尽くしていく。
その姿に何を見たのか、上条は馬鹿にするように嘲笑う。
「おい、とりあえずとか考えてんなよ」
203:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:50:35.93 ID:9EEvdlb20
「テメェらはインデックスが記憶失わなくて済む、敵に回らなくて済む、そんな幸福な結末(ハッピーエンド)待ってたんだろうが!」
「他の何者でもなく他の何物でもなく、テメェの手で救い上げてぇ……いや、」
「助けるってその『名』に誓ったんじゃねぇのか!」
204:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:52:12.56 ID:9EEvdlb20
「――Salvare000」
神裂の叫びが部屋に響いた。
叫んだのは彼女が名乗りたがらなかった魔法名だろうか。
205:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:52:57.12 ID:9EEvdlb20
受け身をとり、後ろへと下がりながら上条は体勢を整える。
インデックスの元へ駆けるため、アレを殺すため。
だが、上条が駆け出すより早く『光の柱』が振り下ろされた。
「――魔女狩りの王(イノケンティウス)!」
206:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:53:39.81 ID:9EEvdlb20
神様、この物語(せかい)がアンタの作った奇跡(システム)通りに動いてるってんなら
――まずは、その幻想をぶち殺す!!!
207:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:54:24.70 ID:9EEvdlb20
左手に握り込まれた短刀により、二つの魔方陣が亀裂も含め等しく『十七分割』される。
さらに、右手が振るわれ跡形も無く消え去る。
あまりにも簡単に。
なぜこんなもので苦しめられていたのかと笑えるぐらい簡単に。
208:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 11:55:07.88 ID:9EEvdlb20
インデックスから声がブツリと切れる。
そのことに安堵する間もなく、上条は濃厚な『死の匂い』を上方から感じた。
魔術師が叫んでいる声を無視し、上を向く。
そこには、何十もの光り輝く羽があった。
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