過去ログ - 上条「神様だって殺してみせる」
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20:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:14:17.84 ID:ROjIYIxF0
その思いが届いたのか、八日目の朝少年は目を覚ました。

「当麻!」
「当麻さん!」

以下略



21:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:16:07.05 ID:ROjIYIxF0
不可思議な ”線” と ”点” が見えるようになって数ヶ月。
とある青年が二人、着物の上に上着を羽織った女と眼の当たりに包帯を巻いた男が上条家にやってきた。

二人の名前は ”両儀 式” と ”遠野 志貴” 。旅人だという。
名乗りはしないが ”殺人鬼” と ”殺人貴” である。
以下略



22:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:17:29.21 ID:ROjIYIxF0
六歳の時、当麻は兄と姉に ”俺たちの世界” に連れて行かれた。
そこで、とりあえず簡単な ”眼” の説明を受けた。

まず、 ”眼” の名前は『直死の魔眼』。
これは、 ”モノの死” を視るというもの。線を切れば、その切った部位を ”殺し” 、点を突けば、そのモノの存在を完全に ”殺す” というもの。
以下略



23:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:18:02.05 ID:ROjIYIxF0
これらを調べたのは、二人の兄姉と兄である志貴の先輩であるシエルという名の修道服の女。
そして、これらを調べる過程で ”あるモノ” が見つかった。

”右手に宿る力” である。



24:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:18:42.12 ID:ROjIYIxF0
それはどこまでのモノを殺せるのかを調べていた時のことである。

「じゃあ、当麻。これに線は視えるか?」

そう言って、志貴はシエルの作り出した黒鍵の刃の部分を当麻の前に差し出す。
以下略



25:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:19:26.93 ID:ROjIYIxF0
この異能の力を強制的に打ち消すという驚異的な力に志貴たちは『幻想殺し』『イマジンブレイカー』と名付けた。

さらに分かったことがいくつかある。
どうやら、当麻の中には正体の分からないモノがあり、その副産物が『幻想殺し』であること。
志貴同様に二回の臨死ではあるが、 ”死” を経験することによって ”中のナニか” が二個目の副産物として『直死の魔眼』を宿したことである。さらに、志貴たちを上回る ”眼” もその ”制御” もコレによる影響である可能性が高いこともであった。
以下略



26:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:20:51.06 ID:ROjIYIxF0
六歳から十六歳になるまで、当麻は志貴たちと訓練をした。

直死の魔眼を持った人間は戦いに巻き込まれる。
このことを危惧した兄と姉が始めたのだ。

以下略



27:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:21:50.48 ID:ROjIYIxF0
戦闘術を教わるときに、当然ながら当麻は尋ねた。

「何でそんなのをわざわざするの?」

その問いに式は、
以下略



28:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:22:37.76 ID:ROjIYIxF0
「生かすために殺せ」

志貴が放ったその言葉は矛盾があるように聞こえた。
でも、それでいて矛盾がないようにも聞こえた。

以下略



29:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:23:58.30 ID:ROjIYIxF0
〜第二話〜

「俺はこの自分の居た世界に戻ってきたって訳さ」

あまりに突飛な話だったからだろう。
以下略



30:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/29(日) 22:24:45.84 ID:ROjIYIxF0
まぁそうだろう。突然、俺は異世界に十年間いたんだなんてことをいきなり告白されても普通は信じられない。
そもそも、初対面の相手に話すこと自体が間違っているのだから。
だが、なぜか目の前の少女には話したいと思ったのだ。なぜだか。

「ま、今の段階では信じてくれなんて言わないさ」
以下略



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