216:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 13:59:38.48 ID:9EEvdlb20
月光を頭から浴びながら上条は目を瞑った。
そしてそのままインデックスの横に倒れ込む。
慌ててステイルと神裂が駆け寄る。
上条とインデックスは、左手と右手を重ねながら穏やかな顔で眠っていた。
217:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 14:00:55.33 ID:9EEvdlb20
〜エピローグ〜
「またかい? 君も懲りないねぇ」
大学病院のある一室で小太りの医者はそう言った。
218:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 14:01:35.78 ID:9EEvdlb20
「いやぁ、すみません。でも、2週間で治りますよね?」
そう尋ねると、
「いや、無理だね」
219:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 14:02:50.36 ID:9EEvdlb20
幻想殺しをoffにすることで上条は魔術を使えるが、これには長時間offにするとデメリットがでてくる。
それが、『眼』の暴走である。
制御下におけなくなり、常に『死が視える』ようになるのだ。
さらに魔術を使い続ければ尚更に。
そのときは、 ”魔眼殺し” の眼鏡をもっていない上条は包帯を巻くしか無い。
220:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 14:05:25.56 ID:9EEvdlb20
そう言えば、能力開発を受けた能力者は魔術を使えないとインデックスが言っていたような気がする。
使った場合は身体に損傷を負うとも。
だが、
「こんなこと今まで無かったけどな……」
221:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 14:06:17.38 ID:9EEvdlb20
医者はふと何かを思い出したような様子を見せた。
「そういえば、白いシスターさんが来たよ? 名前は、インデックスだったかな」
「本当ですか?」
222:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 14:06:59.48 ID:9EEvdlb20
「知り合いで良かった。知り合いじゃなかったら立派なテロだね、うん」
「ははは、すみません」
「ま、とりあえず退院だろ?」
223:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 14:07:45.75 ID:9EEvdlb20
ホールに着くと、上条は立ち止まった。
前方から気配がしたからだ。
「とうま!」
224:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 14:08:23.89 ID:9EEvdlb20
「で、お前。内に来るんだろ?」
「へ? 何で知ってるの?」
「神裂に聞いた」
225:土蜘蛛[sage saga ]
2013/10/14(月) 14:09:01.12 ID:9EEvdlb20
「とうま、ありがとう」
唐突にインデックスが礼を言ってきた。
それに上条は笑って答える。
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