228:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/14(月) 14:13:11.63 ID:9EEvdlb20
決意を込めるように右手を握りしめた上条の耳にインデックスの声が聞こえてくる。
「本当に殺されちゃ困るけど、とうまらしいかも。ありがとう」
インデックスがどんな顔をしているのか上条には見えない。
でも、きっと、笑ってるだろう。
「さぁ、帰るぞ。インデックス」
(二人で笑って帰れる。これは決して、決して……)
上条は微笑みながら右手を伸ばす。
「うん!」
(……幻想なんかじゃないんだよ!)
インデックスはこれまた微笑みながらその手に絡むように抱きついた。
青く澄み渡った空が、静かに吹き渡る風が、サワサワと音を立てる街路樹が、真夏にしては珍しく優しく暖かく照らす太陽が。
全てが二人を祝福しているかのようだった。
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