284:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:42:22.48 ID:F27PYKWo0
「あ……」
インデックスが間抜けな声を出すのと、上条が戦闘態勢をとったのは同時であった。
青髪ピアスが呆けたような顔で辺りを見回す。否、辺りではなく……、
テーブルの周りに取り囲むように立つ、十人近い人間である。
285:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:42:51.37 ID:F27PYKWo0
そんな中、巫女さんの声が響く。
「あと、100円」
巫女さんは10人近い男に囲まれながら、なんの警戒もしていなかった。
286:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:44:26.94 ID:F27PYKWo0
〜第二話〜
夏の夕暮れ、大きなデパートが立ち並ぶ駅前の大通り。
インデックスと二人きりで上条は歩いていた。
インデックスの気配をさぐり、上条は小さくため息をつく。
287:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:45:26.51 ID:F27PYKWo0
「あ」
インデックスが何かに気づいたように、唐突に立ち止まる。
「どした、インデックス?」
288:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:47:27.44 ID:F27PYKWo0
にしても、俺はインデックスに甘すぎるんじゃないだろうか。
上条がそう考えたとき、
インデックスの動きが唐突に止まる。
それを感じ取った上条は首を傾げる。
289:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:48:46.81 ID:F27PYKWo0
上条はため息をつく。それはインデックスの行動に、ではない。
後ろに立つ少年に対する、ため息だ。
「で、何だ? ステイル君?」
290:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:49:52.48 ID:F27PYKWo0
唐突に、上条が右手を前に突き出す。
ガラスの割れるような音と共に、一片のためらいも無く振り下ろされた炎剣が消える。
「おいおい。殺されに来たってか?」
291:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:54:51.78 ID:F27PYKWo0
ステイルは手に持っていた大きな封筒を、人差し指で飛ばした。
分厚い封筒はフリスビーのようにクルクルと回転しながら上条の手元へ収まっていく。
ステイルが何やら呟いた瞬間、刃物で切ったように真横に裂ける。
292:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:55:25.81 ID:F27PYKWo0
ひらり、と上条の前に一枚の資料が飛んでくる。
「で、何だよ? 友達でも紹介すりゃネコの餌代でも貰えんのか?」
「そこ、女の子が監禁されてるから。どうにか助け出すのが僕の仕事なんだ」
293:土蜘蛛
2013/11/02(土) 15:57:04.64 ID:F27PYKWo0
遅くなったことをまずはお詫びします。申し訳ございません。
漢検に模試と忙しくて、、、
書き溜めもあまり無いので、ボチボチ進んでいきます。
ではでは、、、
294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/11/07(木) 22:46:38.08 ID:cStjQKur0
知らん間に来てた、乙ー
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