377:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 10:53:48.57 ID:bJeu9yjM0
「簡単には殺さん。貴様で発散せねば自我をつなげる事すら叶わんからな!」
アウレオルスは上条を睨め付ける。
鍼を首筋へと突きつける。
そして、振り払う。
378:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 10:54:20.59 ID:bJeu9yjM0
「――、死ね」
自由になった体を弾かせ、倒れていく姫神を右手で抱き寄せる。
腕の中で柔らかな体が脈動を再開する。
379:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 10:55:07.18 ID:bJeu9yjM0
ゆっくりと、姫神を横たわらせる。
それでも、錬金術師から目は離さない。
ナイフを左手に握る。
容赦なく姫神を殺そうとしたコイツは、
380:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 10:55:37.92 ID:bJeu9yjM0
「俺のところに来るまでが遅い」
「ま、金色をしてて中々に綺麗だ」
「な、か、か、感電死っ」
381:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 10:56:34.59 ID:bJeu9yjM0
「絞殺、及び圧殺っ!」
無数のロープと車が迫る。
上から振ってくる車は右手で消し、迫るロープは切り伏せる。
382:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 10:57:02.30 ID:bJeu9yjM0
「ま、まずは右手を切断。手には暗器銃。用途は射出。人間の動体視力を超える速度にて、その刀身を射出せよ」
直後、上条の右腕が根元から消えた。
否、消えたのではなく、斬られたのだ。
383:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 10:57:31.69 ID:bJeu9yjM0
「斬刑に処す。その六銭、無用と思え……」
アウレオルスの目に映ったのは、月の光を浴びて煌めく『神上』の輝きだった。
384:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 10:59:31.57 ID:bJeu9yjM0
〜エピローグ〜
上条は一人夜道を歩いていた。
右腕は何故か綺麗にくっついており、ギプスで固められている。
さらには、どういう訳か瞳も元に戻り黒色をしている。
385:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 11:00:01.89 ID:bJeu9yjM0
「うおっ」
「あァ?」
白い髪、紅い瞳。
386:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 11:00:30.89 ID:bJeu9yjM0
「悪い」
謝った上条に舌打ち一つ。
頭を下げた上条はそこで気づいた。
コンビニの袋の中にはブラックのコーヒーばかり。
387:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/16(月) 11:01:02.53 ID:bJeu9yjM0
「同族、か? いや、あれは……」
死の気配は気のせいじゃなかった。
あれは殺人鬼だろう。だが、それでも、
アレは……、
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