433:土蜘蛛[saga sage]
2014/01/26(日) 23:03:12.49 ID:6iB5rDlK0
取りあえず、缶ジュースを抱えて自身の住む学生寮へと足を向ける。
ふと、前方に転がったテニスボールが見えた。
危険だ、と上条は判断する。
こういう時には、何かしらの要素によって転ばせにかかってくる。
経験で知っている。
上条は慎重に一歩を踏み出す。
と、狙ったように風が吹き、上条の足の下へとボールを滑り込ませる。
「ちっ」
舌打ちと共に、即座に手をつき体を跳ね上げる。
空中で横に二、三回転した後に着地する。
「くそっ、あぶねぇ」
躱したのはいいが、持っていた缶ジュースをぶちまけた。
「マジかよ、くそ」
拾おうと屈むと、拍手が聞こえた。
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