432:土蜘蛛[saga sage]
2014/01/26(日) 23:02:26.25 ID:6iB5rDlK0
「おまえ……「アンタ! 一体なんでこんな所でブラブラしてんのよ!」
上条が尋ねようとするのを遮って、美琴がミサカに怒声を上げた。
「何かと問われれば研修中です、とミサカは簡潔に答えます」
美琴とは正反対にどこまでも落ち着き払った声で、と言うよりは感情の無い声で答えるミサカ。
上条は余計に興味が引かれているのを自覚した。
『死の気配』をまとった少年と『生の気配』が希薄すぎる少女。
無関係とは上条には思えなかった。
そう、この少女を知ればあの少年に会えるような気がする。
「なぁ、研修ってどこですんの?」
「何故そのようなことを聞くのですか、とミサカは胡散臭い男だなと思いながら尋ねます」
「……いや、何でもない」
「ちょっと来なさい」
上条から離すように美琴がミサカを連れいていく。
「……、行くか」
二人の背中を見送っていた上条は缶ジュースを抱えて立ち上がり、気づく。
「家に置いてきた方が良いよな……これ」
464Res/211.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。