過去ログ - 黒髪少女「青空真下のカフェテラス」
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20: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:28:49.45 ID:RYcfgPSi0
本当ならこのまま逃げ出せばいいのだが
剣を取られていること、力の差を見せつけられていることでそんな気はとうに失せていた
本当に少女が自分の知りうる魔物ならば、とっくに食われているハズなのだから大丈夫
21: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:30:43.58 ID:RYcfgPSi0
「お冷をお持ちしました」
どうぞ、と少女がテーブルの上にコップに水と……
22: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:34:23.27 ID:RYcfgPSi0
「当店のコーヒーは香りに重点を置いています。匂い……気に入っていただけましたか?」
男の予想に反し、人間汁ではなく、ちゃんとしたものが出てきて肩すかしを喰らった
23: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:35:48.14 ID:RYcfgPSi0
少女はいたずらっぽい笑みを浮かべ、人差し指を男の口にあて静止させた
男は自分の言いたかった事を先に言われ、驚いていて動かない
発言権は少女に移り、意気揚々と話し始める
24: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:38:08.39 ID:RYcfgPSi0
「フフ……。あぁ、あなたの質問には一つ一つ答えますよ。こういうのは慣れてますから」
辺りの大自然の環境からか、男は大分落ち着きを取り戻したようだ
25: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:39:57.31 ID:RYcfgPSi0
「サキュバスは好色で、主な糧は人間の男性の”精”ですね。流石に同じ人型である人間は食べませんよ」
ん?
26: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:42:17.16 ID:RYcfgPSi0
これで解りましたよね?私が何者か、あなたを食べる気はない、遊んでいるわけでもありません」
握りこぶしを作り、まるで演説でもしているかのように力説をする
27: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:43:47.63 ID:RYcfgPSi0
コホン
わざとらしく咳払いをして息を整える
それはともかく……と、繋ぎ
28: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:47:18.26 ID:RYcfgPSi0
「まぁ、人それぞれ何じゃないですか?」
自分から話せと言っておきながら適当な返事で返され、ショックで動きを止めた
29: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:48:36.57 ID:RYcfgPSi0
男は思い返す
思えばそうだった
未熟で弱虫で情けない自分をこの旅で見てきた
30: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/09/24(火) 01:50:21.15 ID:RYcfgPSi0
男は少女に向き直り、真剣な眼差しで見つめる
「魔物の君に人間とか人生とか語られても……ねぇ?」
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