過去ログ - 黒子「おまじない……?」#3.5
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102: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/11/24(日) 00:54:20.47 ID:mcaMOwdW0

 刻命「そうか……黒崎と会ったのか」

 少し落ち着いた後、初春はこれまであったことを話した。
 刻命は表情を少しも変えることなく、ただじっと彼女の話を聞いていた。
 時折、左親指と人差し指をあごに当てながら、考えるような素振りを見せる。


 刻命「で、奥の小部屋に入って、遺体を目にした途端に気を失い……気が付いたらいなかったか」

 ふと視線を上に向ける。
 そして、そのまま静かに目を閉じる。


 初春「黒崎さんと図工室の中に入った時は……今とは全く違う状態でした」

 刻命「何?ということは、こことは違う空間の図工室で会ったということか。ただ……」

 初春「ただ?」

 刻命「じゃあ、君はどうしてこの空間に戻ってきたのか?」

 初春「そう言われましても……」

 そこまで言いかけたときに、ある一つのことに思い当たった。


 ――美琴と別館に入ろうとした時に起きたこと。

 ――刻命に図工室から追い出された時のこと。


 いずれも、地震が起きていた。
 そして、直後には近くの部屋の状況はおろか、廊下や床の様子も微妙に異なっていたりしていた。
 地震こそが、多重閉鎖空間と呼ばれるこの空間同士の間を、強制的に行き来させられる時の合図ではなかろうか――。
 
 今思いついた、その一つのことを目の前の同行者に打ち明けた。





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