過去ログ - 黒子「おまじない……?」#3.5
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118: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/11/24(日) 01:05:54.34 ID:mcaMOwdW0


 刻命「この空間には、他にも狂ってしまったり憑依された人がいると思う。危害を加えられる可能性が無いとは到底言い切れない。それに殺人鬼や霊もうろついているし、危険極まりない」

 ズボンのポケットに手を突っ込むと、何かを握って取り出した。
 それは1本の古ぼけた木片で、表面に薄い墨のようなもので漢字がいくつか書かれていた。


 刻命「先程下の音楽室で拾ったものだ。多分、護摩札だろう。これを持っていたら霊には対抗できるかもしれないし、君が憑依されるのを防げるかもしれない」

 初春「は、はあ……」

 刻命「殺人鬼や狂人は……僕に付いている限り大丈夫だ。強い僕が守ってやるから」

 初春「ありがとう……ございます」

 にこやかな笑顔を見せる刻命に、恐る恐る返事を返す。
 そのまま、左足を時折引きずるようにして、出入口まで歩き出した。

 それを見届けると、刻命は廊下へと足を踏み出した。
 初春もそれ以上何もいわないまま、後に続く。





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