過去ログ - 黒子「おまじない……?」#3.5
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3: ◆IsBQ15PVtg
2013/09/24(火) 22:49:37.90 ID:f3ZWJOpO0
黒崎(もう、つきあっちゃいられねぇ!!)
とっくに我慢の限界は超えていた。
目の前の同行者は、明らかに異常だ。
正気ではない相手に、まじめに接しても埒があかない。
初春「おいてかないでよぉ!!」
息を荒げながら。
生気がまるで感じられない瞳でじっと見つめながら。
目の前の人物に対して訴えかけるように、金切り声で叫んでいた。
いくら、自分と同じように、この不気味な異空間に連れ込まれた境遇だとはいえ。
さすがに、精神に異常を来たした人間の相手をするほど、お人好しではない。
今でもこの空間に同じように閉じ込められたクラスメートを探さなければいけないというのに。
ここで、余計な足止めを食っている場合ではない。
ましてや、このままでは自分の腕の筋肉も握りつぶされそうともいえる事態に陥っているなら、なおさらのことだ。
精神のリミッターが外れた人間の筋力は、骨格をも簡単に砕くという。
火事場の馬鹿力という言葉に例えられるように。
自分の身に危害が加えられているといっても過言ではない。
彼女には悪いが――この先どうなっても自分は知らないという気分だった。
一刻も早く、彼女の腕を振り解いて、さっさと逃げ出そう。
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