過去ログ - 黒子「おまじない……?」#3.5
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77: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/11/04(月) 00:05:26.52 ID:tScoJ33E0
初春「ううっ!!」
足首に激痛が走った。
思わず、うめき声をあげてしまう。
見ると、足首に固定した添え木がなくなっていた。
先程、床を踏み抜いたときに取れてしまったのだろう。
手近にある小さな机に両手を突く形で、なんとか体を起こす。
添え木になりそうなものは無いか、手近な場所を見回す。
しかし、それらしきものは見当たらない。
初春「ふぅ……」
小さくため息を吐く。
左足も頭も怪我をして、ましてや全身の筋肉痛が完全には取れていない状態。
これ以上動く気にもなれないと、弱音を吐きたくなってくる。
しかし、これ以上じっとしていても仕方が無い。
せめて足を固定するものを探さねば。
幸い、机は窓のすぐ傍に置かれている状態。
さらに教室の後方のロッカーから右側には、出入口に掛けて古びた木製の棚が設置されている。
所々が朽ちて崩れはしているものの、窓枠も含めて手すり代わりにはなりそうだ。
窓枠に右手を乗せ、上半身を窓の方にやや傾ける形になる。
その状態で、一歩一歩ゆっくりと歩き出した。
左足を床に乗せるたびに激痛が走る。
顔を思わず歪ませるが、それでたじろいでいる場合ではない。
痛みをこらえながら、ゆっくりとではあるが、歩を進めた。
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