20:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:23:25.14 ID:yFOnK56a0
梓『ダメですって、唯先輩! ダメですってばぁ!』アセアセ
青年1『え!? じゃ、じゃあ、こっちのちっちゃいのは本物の中野梓!?』
21:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:26:24.95 ID:yFOnK56a0
紬は神妙な面持ちで、澪は見様によっては憮然とした表情で、梓は顔を歪めて涙を流しつつ、
唯の眠る棺を運ぶ。
22:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:28:56.56 ID:yFOnK56a0
律はしばらくの間、視線を落として黙秘する純を睨みつけていたが、そのうちフウと一息吐いて、
再びコーヒーをすすった。
律「なあ、記事ってどうやって書いてんだ? 原稿用紙にサラサラッと? それとも、パソコンで
カタカタッと?」
23:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:31:42.89 ID:yFOnK56a0
純「は、はい…… ええと、自伝を出す理由を教えてくれなかったんです。私が理由を聞いたら、
急に泣き出して…… あとは、何を言っても泣いてばかりで…… 何かに怯えるように……
ただ、『ごめんなさい』『許して』っていう言葉だけは聞き取れました」
24:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:32:20.91 ID:yFOnK56a0
純「は、はい…… ええと、自伝を出す理由を教えてくれなかったんです。私が理由を聞いたら、
急に泣き出して…… あとは、何を言っても泣いてばかりで…… 何かに怯えるように……
ただ、『ごめんなさい』『許して』っていう言葉だけは聞き取れました」
25:1[sage saga]
2013/09/25(水) 14:33:36.03 ID:yFOnK56a0
>>24はミスです
重複してしまいました
26:律「うぉっちめん!」 [sage saga]
2013/09/25(水) 14:36:53.02 ID:yFOnK56a0
ここにいるのは、唯の両親、憂、近しい親戚達、和、澪、紬、梓。
全員が焼香をし、小机が取り払われ、炉の扉が開けられる。
台車に乗せられた棺が、炉の内部へと運ばれつつある。
憂は虚ろな眼でその光景を眺めていた。脳裏に去来する、唯との最後の対話と共に。
27:律「うぉっちめん!」 [sage saga]
2013/09/25(水) 14:39:28.78 ID:yFOnK56a0
火葬炉前は騒然としていた。
職員が台車を押して棺を炉内に運ぼうとしていた際、突如として憂が職員を突き飛ばし、
28:律「うぉっちめん!」 [saga]
2013/09/25(水) 14:42:47.04 ID:yFOnK56a0
第三章《人生は短い》
ビジネスマン達が気忙しく歩く、月曜の朝。
律はポケットに両手を突っ込んだまま、公園のベンチに浅く腰掛けていた。
サングラスの奥の眼は開かれていたが、二秒前から意識は閉ざされている。
29:律「うぉっちめん!」 [saga sage]
2013/09/25(水) 14:46:00.33 ID:yFOnK56a0
オレンジジュースのSサイズコップに差し込まれたストローの先端から眼を上げると、席の
脇に律が立っていた。
律は音も無く、憂の向かい側の席へ滑り込む。
30:律「うぉっちめん!」 [saga sage]
2013/09/25(水) 14:48:53.05 ID:yFOnK56a0
冷たさにも、喪失感にも、悲しみにも、罪悪感にも、驚きにも、後悔にも、怖さにも、
何にも耐えられなくなった。
両方の掌の下で「唯……」ってうめいて、眼を閉じたのは田井中律だったけど……
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