過去ログ - オティヌス「おにいちゃん、だいすき」フィアンマ「そうか」
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1: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:33:17.60 ID:RHcNT0Ri0




ざくり、ざくり。
雪を踏みしめる、ブーツの音。
右方のフィアンマは、近づいてくる靴音を呆然と聞いていた。
体に力は入らないし、右肩からの出血は酷い。

「……?」

視線を、向けた。
そこに立っているのは、一人の少女だった。
華奢な肩、柔らかそうな胸、括れの有る肢体。
女性らしさと幼さを兼ね備える美しい容姿。
真っ白な空に同化してしまいそうな金の髪。

そして。

唯一光る、緑色の瞳。

「右方のフィアンマ、で間違いないな」

彼女は、手に何かを持っていた。
何だかそれは、見覚えがあるような気がした。

「来てもらう。お前に拒否権はない」

ひたり、と右肩に何かがあてがわれた。
緑色の淡い光と共に、詠唱もなく。
ただ淡々と、右腕が接続されていく。

「お、まえは……誰、だ…?」

質問。
シンプルな問いかけに、彼女は無表情で淡々と答えた。






「―――魔神オティヌス。
 どこぞの出来損ないと違って、本物の魔神だよ」

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