過去ログ - オティヌス「おにいちゃん、だいすき」フィアンマ「そうか」
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32: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/28(土) 00:15:44.69 ID:b9NdKDc50

今年六歳になったばかりの彼女は、すこぶる頭が良かった。
大人顔負けの知識量も、他の子供達との間に溝を作ったのかもしれない。

『………』

一人、膝を抱える。
庭の、雨の日の遊具は誰も来ないから便利だ。
雨宿りをしていたという理由がでっち上げられるし、泣いてもバレない。

『にいさんも、わたしのこときもちわるいっておもってるのかな…』

自分とよく似た、優しげな顔立ちの兄。
彼は実際優しく、沢山の友達が居た。
自分だって、こんな奇病がなければ。

『誰か居るのか?』
『わ、』

誰かが遊具を覗き込んできた。
随分と年上の少年だった。

『こんなところにいると、風邪を引くぞ?』

一緒に行こう、と手を差し伸べられる。
見覚えの無い少年だった。

『しらないひとについていっちゃいけないんだよ』
『ああ、自己紹介が済んでいなかったな。俺様の名前は』

彼はつらつらと自己紹介を行い。
やがて、自分にも名前を聞いてきた。
よくよく考えれば、この庭の敷地から追い出されない時点でこの孤児院の人間なのだろう。
或いは、この孤児院に本日来たということか。



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