過去ログ - オティヌス「おにいちゃん、だいすき」フィアンマ「そうか」
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356: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/10/19(土) 21:44:41.36 ID:YbhEVYHX0

「いひゃい………」

涙目で頭を摩り、オティヌスはベッドに座っている。
反省はしているらしく、何度か謝罪された。
彼女には彼女なりの考えがあったのだろうとは認める。
認めるのだが、流血沙汰はよろしくない。

「何をどうしたら俺様を女にして万事解決という話になるんだ?」
「私のせいでおにいちゃんは男性機能を喪ったということは明白だ。
 おにいちゃんが女になればそれについては落ち込まなくても良いだろう?」
「女性機能も存在しない訳だが、お前はそれで良いのか」
「良くないな」

相手を救う為に相手に血を流させるのは自分も同じだが、あまりにも短絡的が過ぎるのでは。
思えば昔から思いつきで行動する子供だったな、とフィアンマは肩を落とし。
しかし、その手で綴られていくメモ書きは治療の符なのだから、怒りはそうでもない。
そもそも叱ることはあっても怒ることは少ない男である。

「……怒っているか」
「仮に怒っていたらどうする?」
「………ごめんなさい」
「反省をしているのなら、俺様は別に怒りはしない」

ほら、と符を渡す。
オティヌスはそれを頭にぺたりとはりつけ、たんこぶの治療に専念した。
ちょっと力加減を忘れたらしい一撃は、ギャグ漫画でもそうそうお目にかかれないたんこぶを作っている。


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