過去ログ - ファンタジスタドール・アーキタイプエンジン
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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2013/09/27(金) 00:18:56.78 ID:N32HQaaSo
「でも今更なぜ私に」
「上の連中に君の研究を気に入っているものがいてね。本物を見せてフィードバックさせたいんだろう」
「私の研究ですか」
以下略
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2013/09/27(金) 00:19:35.89 ID:N32HQaaSo
「まあ、上の意図はよくわからんがモビリティを重要視しているきらいがあって、どうもポータブルデバイスに搭載したいそうだ」
「サーフェイスをですか。わかってはいましたけどもうはや実現させたいんですね」
現在のサーフェイスは開発されたもので小さな部屋一つを占有する程度の面積を持っていた。
以下略
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2013/09/27(金) 00:27:46.58 ID:N32HQaaSo
#0x02
「これがサーフェイスの実物ですか、主任」と私。
「そうだよ。どうだね感想は」
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2013/09/27(金) 00:28:44.58 ID:N32HQaaSo
制御機器の並んだ外側の部屋から私は強化ガラスで仕切られた内側の部屋のサーフェイスをじっくりと眺めた。
部屋にはスーツを着たスポンサーのお偉いさんやら私よりもう少し技術よりの、作業服を着た同僚たち、また私を含む白衣を着た研究者などが十数名ほどいた。
するとスーツを着た壮年の男性――彼は多分我々の機関の重役だろう以前に見かけたことがある――が話し始めた。
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2013/09/27(金) 00:29:25.37 ID:N32HQaaSo
「本日はようこそおいでくださいました。本日は我々の悲願である完全な女性の創成、その進捗状況をお見せいたしましょう」
「我々はこれをアウェイキング実験と呼んでいます。我々はまず『イヴ』という名のドール――人造女性を誕生させました」
「しかし、それには幾ばくかの問題点があって、以降は中間アウェイキングと呼んでいる、いくつかの機能をコンピュータに代替させる手法によってドールを産んできました」
「本日の実験で生み出しますのは49体目のドール『周』になります。円周率の周でアマネと呼びます」
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2013/09/27(金) 00:30:34.94 ID:N32HQaaSo
私はともかく嬉しかった。ドールの誕生、それは人間の緩やかな死の始まりだ。
人間はドールに夢中になり子をなさなくなるだろう。
あるいはドールは固有の遺伝子すら持って人間とまじわり、新たな生物が生まれるだろう。
ドールは遺伝子ではなく思念の集合体なのだと思う。
以下略
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2013/09/27(金) 00:31:41.27 ID:N32HQaaSo
「ではいよいよ誕生の瞬間です」
空間に光が集まって徐々に人の躯の形を成していった。身長は私より低く、小柄だった。
その光の強さが極大に達すると徐々に弱まっていき、そこからはっきりとした輪郭が現れてた。
すると周囲が騒がしくなるのがわかった。生まれてた彼女の顔は可愛らしく、胸はほんの僅かに膨らみ、薄桃色の乳首をしていた。
以下略
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2013/09/27(金) 00:32:49.94 ID:N32HQaaSo
私の手が震えるのがわかった。冷や汗がでてきた。足場が崩れていくような感覚がする。
すると、私は彼女と目があった。彼女はこっちに走ってきて、ガラスを両手で何度も叩いた。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
以下略
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2013/09/27(金) 21:44:29.88 ID:N32HQaaSo
#0x03
「君のトラウマは読ませてもらったよ」主任が私の席にやってきて言った。
「Y-omeの審査要件ですからね」
以下略
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2013/09/27(金) 21:47:00.95 ID:N32HQaaSo
「いやあね、君を彼女――周の教育係にしたいと上が言ってきてね」主任は少し笑いながら言う。
私は驚いていた、未だに主任もあの子を"彼女"ということに。
「そもそもあの子は男ではないんですか」
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2013/09/27(金) 21:48:47.51 ID:N32HQaaSo
「まあ、教育係といっても実験室にいってアウェイキングをして彼女とちょっと遊んだりといったことなんだがね」
「それぐらいならいいですよ、大丈夫です、できます」
今のところサーフェイスに可搬性はないから設置場所から離れることはできない。
以下略
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