過去ログ - ファンタジスタドール・アーキタイプエンジン
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 23:14:43.96 ID:Ro4cmQ83o
#0x04

「あ、お兄ちゃん!」周の声は少しうるさいぐらいだった。

アウェイキングはもう既に完了していたらしい。彼女は実験室の内側で本を読んでいた。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 23:16:01.30 ID:Ro4cmQ83o
「ねえ、遊んでよ、ひとりじゃ暇だったの」

「急に遊ぶと言われてもなあ」

彼女が人間でいうところのどの程度の年齢なのか、何が好きで何が嫌いなのか、その他諸々、彼女について実際のところを全く知らなかった。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 23:16:56.47 ID:Ro4cmQ83o
「お兄ちゃんクイズが好きなの?」

「まあ、嫌いではないけど……あと私のことはマスターと呼びなさい」

「なんで?」
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 23:20:39.47 ID:Ro4cmQ83o
#0xDA

私にはお兄ちゃんがいた。お兄ちゃんと言っても血は繋がっていない。家が隣同士だった。
お兄ちゃんは高校生で私は小学校高学年だった。

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 23:21:38.69 ID:Ro4cmQ83o
ある日、お兄ちゃんの部屋で遊んでいるときだった。「この本何?」その本の中を見ると女の人が裸で写真に写っていた。

「お兄ちゃん、だめだよこれ……」

私にはまだ性の知識がほとんどなかった。学校の保健の時間で習う程度でそれ以外のことは全く知らなかった。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 23:23:58.13 ID:Ro4cmQ83o
お兄ちゃんは私にとても他人には言えないことをした。少年がいたく好みだったらしい。
私がこのことが異様なのだと気づく頃にはお兄ちゃんは上京して町を去っていた。

今思えば成年雑誌が置いてあったのも全て計算ずくめだったのだろう。私はよくお兄ちゃんの部屋を漁って面白いものを探していたからだ。

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/04(金) 00:16:07.15 ID:VT0S40yNo
#0x05

「……ちゃん、お兄ちゃん!」

「あ、ごめんごめん、少しボーッとしていた」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/04(金) 00:16:49.35 ID:VT0S40yNo
「であるからして、定積分は矩形の面積を足し合わせることによって定義され……」

「お兄ちゃん、この方法で定義するとたぶん不備がでちゃうよ……」

「教科書どおりなんですが、周は凄いなあ。リーマン積分には確かに弱点が……」
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/04(金) 00:17:46.13 ID:VT0S40yNo
「うわー、なにこれお兄ちゃん?」

「これはね野球盤っていうんだよ。野球は知ってるだろう」

「わかるよ。ピッチャーが投げたボールをバッターが打つんだよね」
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/04(金) 00:18:23.74 ID:VT0S40yNo
「よーしきたきたー」周が叫ぶ。

ボールがバッターボックスに差し掛かった頃に私は左にあったスイッチを押した。
するとボールが打者から逃げる方向へと曲がっていった。

以下略



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