過去ログ - 【オリジナル】乙女合体ガチユリダー
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/10/01(火) 15:47:47.49 ID:8h5q+AbR0
 暗い星空だけの空間、その中に浮かぶ青い惑星…地球。
 三人はその地球を囲ってその空間に座っていた。

琴主「これは…!!」

正純「偽装空間、昔に流行ったVRSNSの応用ですね?」

綾乃「そのとーりねぇ♪ここなら怪しまれずに秘密の会話ができるって事よん♪」

 そう言いつつ地球の上に降り立った。
 黒いコートに黒い服、そして黒い長髪のストレート。
 綾乃・清泉…八尾から話を聞く限り交とまつり、そしてはじめが怪獣との戦いに巻き込まれた状況を作り出した張本人である。

綾乃「あなた達の敵を生み出しているもの……それはすなわち、これよ」トン

 足元の地球を足で踏み鳴らした綾乃、それを見て交は目を丸くした。

琴主「……え?」

綾乃「ガイア理論って知ってるかしらねぇ?地球は生き物で、常に地球上のあらゆる事柄を記録している知識の番人だっていう説ね」

琴主「い、いやいやいやちょっと待って!?どうして!?」

綾乃「そりゃあ、大地からジオイドは噴き出してきたのよ?テロでもなんでもない、ならそうとるのが普通じゃないね?」

 突然大きくなった話に、交は頭を押さえる。

琴主「仮に、あの怪物もジオイドも地球が生んだものだとして…なんで地球がそんなものを生み出すのさ?」

綾乃「それを知るのに役立ったのが、私の研究する『詩実体論』ねぇ♪」ピッ

 綾乃がリモコンを操作すると、地球から赤い霧が噴出してその一部がズームアップされる。
 ズームされたその粒子は、まるで蟲のように核やその他の機関を兼ね備えた機械的な姿をしていた。
 しかし交がそれより気になったのは、詩実体論という聞きなれない言葉である。

正純「量子力学の一種です、『もしたられば』っていう可能性によって姿を変える粒子が少なからずこの世界に存在するって説です」

綾乃「そう、ある時は情報、ある時は物質、ある時はエネルギー、ある時は幽霊、ある時は奇跡といったように、可能性詩実体はあらゆる形で可能性の数だけ潜んでいるわ。ジオイド、あるいはあの怪物の体もそれで出来てる」

綾乃「詩実体を人工的に作り出す研究を、発掘したウラノースシリーズのエンジンから進めていた私の研究機関は偶然地球からも同質のエネルギーを感知したのよ。そして詩実体に決められたプログラムを逆算した結果、ジオイドが地球上にばらまかれる未来…所謂ガイアの悪意ってものを知ったわけね?」

琴主「ガイアの……悪意…!!」

 交は無意識に拳を握る。
 この場にいる全員が、ジオイドによって何らかのものを失っている。
 交は妹を、まつりは父を、はじめもおそらくはそうだろう…そうでなければ一人この年齢でガードマンなどやっていないだろう。
 しかし、それをもたらしたのが何か意思のある者の悪意だと知れば、憎しみがわくのも当然だろう。

綾乃「ガイアは多重人格のようなもので、複数の人格が同時に地球を運営しているの。そしてそのうちいくつかの人格が人類の存在が地球に何らかの破滅をもたらすと考えた…どこかのばかが核戦争でも起こすのか、それとも誰かがこの世界を終わらせようとたくらむのか…そこまでは至れなかったけど……」

綾乃「でも、奴らは直接攻撃に出始めた。ジオイドにその現身を宿らせることで喘鳴を滅ぼそうとする意志は実体化し、この世界に直接攻撃を始めた。それを撃退すれば、ガイアの中から敵意に至った人格のみを倒すことができる、少なくとも……敵意たちに示すことができる、人類は破滅に対抗する方法があるとね」

綾乃「そう!!乙女合体ガチユリダーが!!」ビシッ

・・・・・・・・・

正純「ガチ……ユリ……?」

琴主「いや」

愛糸「いやいやいやいや」

琴愛「「何なのその名前はああぁぁぁ!!!!」」



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