過去ログ - 人狼「とある狐の物語」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 22:40:11.34 ID:VUF0yUpA0

ここから下を見おろすと、南側には小さな村が見える。
印象的な鉄塔が立っていて、20人足らずの人間が暮らす素朴な村だ。
羊やヤギなどの家畜、そして俺の大好きなトリを飼い、日々自給自足している。
冬場に飯に困るとちょくちょく失敬しているが、まああれだけいるんだから許してくれ。


丘を挟んで反対の北側には、昼なお暗い森が広がっている。
こちらにも獲物はいるが、正直近寄りたくはない。
同じ肉食いではあるがもっと獰猛で危険な奴ら・・・狼が棲みついているからだ。
・・・加えてこいつらとはちょっとした因縁がある。

今は4匹だが家族なのか赤の他人なのかは知らない。
どいつもこいつも闇夜のように真っ黒な体と
血のように(きっと本当に何かの血に違いない)真っ赤な口、
月光のように冷たく光る琥珀色の目を持っている。

大きな群れをつくらないのはそれぞれの個体が強いからなのだろう。
なかでもひときわデカイのがボスだろうが、おれの2倍はありそうだ。
さわらぬ神に祟りなし、近寄らないに越したことはない。

森の中には新鮮な肉が走り回っているので滅多にこちらに出てくることはないが、
やはり冬場など獲物に不足すると村にいる家畜を襲いに行くことがある。

村には"狩人"と呼ばれる獣殺しに長けた人間が待ち構えているが、
常日頃から狩りで鍛えている奴らの連携はなかなかたいしたもので、
3回に1回くらいは家畜を奪うことに成功していた。
狼どもの襲撃に乗じてトリをいただくこともあり、こっちとしても悪くはなかった。



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