7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 22:59:19.29 ID:VUF0yUpA0
狼が家畜を襲おうとすれば、ガキだったおれは番犬のように遠吠えして知らせてやった。
あのときには狼はまだ8匹もいたが、おれの知らせで待ち構えていた狩人によって
そのうち3匹が仕留められた。
狼どもの怒りは当然ながら激烈で、おれは何度も襲撃されたが、丘のあちこちに開いた洞穴や
入り組んだ立木、早く走るには邪魔になる低木が小さなおれの逃亡を助けてくれた。
図体はでかいがその動きは小さなおれにとってはドタドタとのろまな巨人のようで、
逃げきるのはわりとたやすかった。
ある夜、村からねぐらに戻るときに、茂みから一匹の雷鳥が飛び出してきた。
大喜びで飛びかかり首根っこを口にくわえる。
そいつがあんまり暴れるので、おれは押さえるのに必死で周囲への警戒が薄れ、
気づいた時には5匹の狼に囲まれていた。
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