過去ログ - 落とし胤の一夏「今更会いたいとも思わない」
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112: ◆G4SP/HSOik[saga]
2013/09/28(土) 12:25:18.71 ID:mq5otnXP0

SP1「その機体は“アビス”と共に封印されるべき代物だ。外部に漏れれば、新たな軍拡の火種になりかねない」

SP2「そういうこと。自衛に使うのは構わないけど、侵略するのに使われるのは御免こうむるってわけさ」

SP1「世の中には、知らないほうがいいこともある――――――それだけのこと」

一夏「……それはわかっている! だけど、だからと言って、殺す必要なんか――――――」

SP2「若様。残念だけど、こいつらはもう犯罪者なの。生かしておいたところでムショにぶち込まれてまともな人生を送れるわけないじゃん」

SP2「ここで一思いに殺してやったほうがこの先苦しまずにすむんだから、慈悲ってもんだよ? ずっと苦しんできたんだしさ」

一夏「そんなこと――――――」

SP1「この人たちが今日に至るまで苦しみ続け、我慢しきれずに凶行に走った哀れな存在だということには同情する」

SP1「しかし、同情はするが愚かな選択をした以上は許す訳にはいかない」

SP2「まあ、さんざん人を殺してきた俺たちもいずれ裁きを受けることになるが、それでより多くを救えるなら…………!」

一夏「………………う」ピピピ

一夏「(む、何故無線通信が? 専用の回線が『無銘』にはあったということか。さながら、ラビリントスのミノタウロスだな……)」ピッ

爺様「聞こえるか、一夏?」

一夏「会長。“アビス”に侵入した敵は全て、…………“射殺しました”」

爺様「…………そうか」

爺様「よく聞け。テロリストの多くは突入した部隊によって鎮圧された。一部取りこぼしたようだが、直に捕まることだろう」

一夏「そう…………」

爺様「しかし、どうやら地上部分を吹き飛ばすために爆弾を仕掛けていたらしい」

一夏「何でこう悪い予想ばかり…………」

爺様「確認された爆弾は全てで5つだそうだ」

爺様「そのうち、エントランスや地下に仕掛けられていたものは解除された」

一夏「じゃあ、残された3つはどこに?」

爺様「この“アビス”専用のエレベーター地上口と、最上階付近に2つだ」

一夏「残り時間は?」

爺様「爆弾処理班の推測だと20分だ。おそらく爆発しても“アビス”は無事だろうが、脱出は困難となるだろうな」

一夏「わかった。解除に向かう」ピッ

一夏「爆弾を仕掛けていたらしい。残り1つはエレベーター地上口にあって、2つは最上階付近にあるらしいから、エレベーターのは頼む!」

SP1「爆弾解体か。久々だな」

SP2「それじゃ、こっちは会長の護衛とここの後片付けに回る。ついでにその機体からエネルギーを補充しておけ。その機能、あったろ」

一夏「そうだった。では、――――――早い!?」

SP2「そりゃ、エネルギーパックを2個積んでいるからな」

SP1「よし、エレベーターが到着した。急ぐぞ!」

一夏「『無銘』解除――――――ありがとう」

一夏「さあ、行くぞ!」










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