過去ログ - 落とし胤の一夏「今更会いたいとも思わない」
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92: ◆G4SP/HSOik[saga]
2013/09/28(土) 12:04:19.79 ID:mq5otnXP0

――――――同日、夜


爺様「はははは! わはははははは!」

一夏「会長、笑いすぎですよ……」

爺様「いや、なるほどと思って感心せずにはいられんかった」

爺様「あのミサイルの中身はなんと“腐った卵の白身”だったのだぞぉ!」

爺様「お前の狙い通りに、あの悪臭を前にしてあのドイツの小娘は取り乱して、そこを鼻栓をした二人が強襲する――――――」

爺様「確かに、無色透明で肉眼でも見落とすような代物だから何が起きたのかVTRでは確認できんし、」

爺様「化学兵器ではないから取り締まることもできない――――――」

爺様「これは傑作だな! 歴史上でも腐った卵を武器として使った記録もあることだし、それをまさか現代戦――――しかも、ミサイルに入れてなぁ?」

一夏「別にあれがなくても、シャルルと箒さんなら信じていましたよ」

一夏「ただ私のやり方だとどうしても意表を突いてからの猛攻撃が性に合っていて、」

一夏「――――――つまり、決定的な敗北感を植え付けるやり方を勧めてしまったというわけです」

シャル「あはははは……鼻栓をしていたからわかりませんでしたけど、救護班や教師部隊が一瞬凄い形相になったのが忘れられません」

箒「まさか、鼻栓にそういう意味があっただなんて知りませんでした。てっきり、爆煙が強いものだと思い込んでいましたので」

爺様「おおっと、そう畏まらなくていいぞ、嬢ちゃんたち?」

箒「あ、はい……(え? 嬢ちゃん“たち”?)」

一夏「会長、それは難しい話ですよ」

爺様「ははははははは」

爺様「さて、食事も歓談も十分にしたところで、本題に移ろうか」ビシッ

シャル「――――――!」

箒「………………!?」

爺様「だがその前に、これから話すことは他言無用としてもらいたいが、それができないなら今すぐ退出してもらってもかまわない」

爺様「約束してもらえるかな、嬢ちゃんたち?」

シャル「はい、覚悟はできています」

箒「……わかりました。口外いたしません」

爺様「よし、儂は聞いたぞ? お前はどうだ、織斑一夏?」

一夏「こちらもしっかりと耳に入れました」

爺様「では、本題に入ろうか、シャルル・デュノア?」

シャル「はい!」

爺様「その決意表明として、あちらの部屋で着替えてきて欲しい」

シャル「わかりました」

箒「………………?」

爺様「さてその間、こちらのお嬢さんと話をすることにしようか、織斑一夏」

一夏「……本当は箒を招く必要はなかったんだ。でも、箒にとって悪い話じゃないと思うから…………」

箒「あ、ああ…………(いったい何を話すというのだ……?)」

爺様「話の内容はこうだ」


――――――篠ノ之 箒の身柄を日本政府から貰い受けたいということだ、織斑一夏が。


箒「は、はあ!?(そ、それって――――――!?)」



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