過去ログ - 落とし胤の一夏「今更会いたいとも思わない」
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93: ◆G4SP/HSOik[saga]
2013/09/28(土) 12:06:30.30 ID:5H8gBlq40

一夏「もちろん、『結婚する』っていう意味じゃないから安心してくれ」

一夏「ただ、社会人になるまで“篠ノ之 箒”でいられる居場所を用意してあげたいって思っていたんだ」

一夏「扱いとしては秘書か家令かってところなんだけどさ。まあ、養子っていうのもありだけど……」

箒「………………」ポカーン

箒「――――――はっ!?」

箒「た、確かに一夏は、セレブの世界に入ってお見合いリストとにらめっこするぐらいの立場なっていたのは知っていたが、」

箒「お前はいったいどういう経緯でセレブの世界に入ったと言うのだ? 教えてくれ……」

一夏「えっと……(まあ、こうなるよな…………わかってはいたけど、面と向かうとなかなか…………)」

爺様「ああ、それはだな、――――――儂の世継ぎの末席だ」

箒「え!? か、会長の世継ぎで、ありますか……?」

爺様「ああ。儂の血縁者だ。だから、こちら側に連れてきた」

一夏「(なるほど、爺様はそういうふうにするつもりか。なら――――――)」

一夏「末席とは言え、私も屋敷では家令たちに傅かせる身分。箒さんを養うことぐらい簡単ですよ」

箒「そうか、本当に遠い世界の住人になっていたのだな……」

一夏「でも、それだけの力を俺は手にしようとしている」

一夏「個人の強さだけではどうしようもないものをどうにかすることができる力を――――――」

一夏「…………これは強制じゃない。ただの提案だ」

一夏「誰かの環境を変えるだけの力を俺は持ってしまった……」

一夏「ただその力の意味は環境を与える側と与えられる側では一致しないことが常だ」

一夏「答えはこの場で決めなくてもいい。“篠ノ之 箒”でいられる間までに出してくれればいい」

箒「一夏…………」

一夏「(おそらく箒には、――――――この提案を受け容れる余裕はない。この場で丁寧に断るに違いない)」



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