690: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:13:30.19 ID:jkAl/xND0
―数日後、学校―
「えー、最近学校の近くで不審者が目撃されているそうです。ですので生徒の皆さんは、怪しい人を見つけたら決して近寄らないように」
少女「不審者だって男の子くん、気をつけないとね」ヒソヒソ
691: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:14:07.44 ID:jkAl/xND0
少女「ねえ、なんで先生の言ってた不審者さんって暑いのに態々コートなんか着てるんだろうね?」
男の子「…俺その人見たことある気がする」
少女「そ、それほんと!? どこで?」
692: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:14:44.76 ID:jkAl/xND0
男の子「危ないかはわからないけど何故かその人、常に息が荒かった」
少女「それ間違いなく危ない人だと思うよ…、他に何か特徴は?」
男の子「うーんと、確か公園で遊んでいる女の子を離れたところで凝視しながら「もうここでいいか…いやこんな所じゃ……まだ早まるな……ハアハア」とか呟いてた程度」
693: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:15:40.65 ID:jkAl/xND0
男の子「俺気になったからずっと見張ってたけど、その後すぐに公園から出て行ったよ。ずいぶん歩きにくそうだったけど」
少女「うぅん、でもやっぱり怪しいなあ。そんな人が近くにいるのかあ…」
男の子「心配ならこれをもっておくといい、催涙スプレー」サッ
694: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:16:22.06 ID:jkAl/xND0
―帰り道―
少女「わざわざ家まで送ってくれなくてもいいのに」
695: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:16:57.63 ID:jkAl/xND0
♪てっぽう
少女「本当にそれが狙いだったんだね、少なからずショックだよ」
男の子「…君の身の安全を守る二次的目的もある」キリッ
696: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:17:35.28 ID:jkAl/xND0
男の子「さて、彼女を無事送ったものの何も収穫はなかったし小腹を空かせたまま帰るか…」
男の子「…………(公園、気になるから見ていくか。予備のスプレーもあるから大丈夫だろう)」テクテク
697: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:18:04.39 ID:jkAl/xND0
―公園―
男の子「……(公園に着いたけど)」
不審者「…………ハアハア」
698: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:18:37.09 ID:jkAl/xND0
不審者「ハアハア……おや、君は……この前も僕を見ていた子だね」
男の子「……気付いてたんですか」
不審者「あんなに熱烈な視線を向けられたら気付かないわけないよ、ふふっ」
699: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:19:19.36 ID:jkAl/xND0
男の子「…どうして夏にコートを羽織っているんですか?」
不審者「とっておきの凶器を隠すためさ。そして見せたい相手が現れたら見せ付けてやるんだ、見てみたいかい?」
男の子「興味ないのでお断りします。では何故先ほどから息を荒げているんですか?」
700: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:19:53.87 ID:jkAl/xND0
男の子「そろそろ帰らないと俺の夕飯が消失するので帰ります」
不審者「ご飯より美味しいものをあげるからもうちょっとここにいなよ、ほらキャンディー」ガサゴソ
男の子「ありがとうございます」パシッ
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