792: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/22(日) 20:23:21.90 ID:yX8CGCHs0
側近「……制限時間はあと1分だ。その間に飲まないなら残念だが次の候補者にこのチャンスを渡すことにする」
「……わ、私は。私は……」
側近「後悔しない選択をしてくれよ? 間違っても選択しないっていう最悪の選択だけはしないでくれよ?」
793: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/22(日) 20:24:08.68 ID:yX8CGCHs0
♪魔法使いが縋るもの
―実験室―
側近「やあやあご気分はいかがかな怪物よ?」ピッ、ウィーン
794: ◆yJ9Y64R876[sage]
2014/06/22(日) 20:26:04.14 ID:yX8CGCHs0
今日はここまで、次回は♪目覚め
795: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/29(日) 20:07:23.04 ID:HfXmAFKh0
―数週間後、少女と学者の家―
少女「(ある日を境にしてこの家を訪れる人がいなくなった、手紙もぱったりと届かなくなった)」
少女「(でもお母さんは何故か日に日にやつれていった。お母さんはわたしの前で無理な作り笑いしかしなくなった)」
796: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/29(日) 20:08:11.27 ID:HfXmAFKh0
―病院―
少女「(フードで顔を隠してるけどばれないよね…)あ、あの受付の方すみません」
受付「はい、なんでしょうか?」
797: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/29(日) 20:08:49.82 ID:HfXmAFKh0
―病室―
少女「……入るよ男の子くん」トントン、ガラッ
男の子「…………」
798: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/29(日) 20:09:35.67 ID:HfXmAFKh0
少女「ごめんなさい、ひっく…わたしのせいでごめんなさい……」
ガラッ
「……男の子…え?」
799: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/29(日) 20:10:24.92 ID:HfXmAFKh0
お母さん「お医者様が言うにはね、この子が目を覚ます可能性はほとんどゼロに近いらしいの」
少女「そんな…」
お母さん「私ね、怖いの」
800: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/29(日) 20:11:02.97 ID:HfXmAFKh0
お母さん「限りなく可能性の低い希望に縋ってこの病室に通う毎日が、これから先何年も続くと考えるととてつもなく怖いの。叶いもしない夢を持ってこの子が目を覚ますことを願い続ける日常がたまらなく嫌なの」
少女「そんな言い方…しないでください」
お母さん「私は強くないわ、だからあきらめることにする。これを使って」チャキッ
801: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/29(日) 20:11:37.81 ID:HfXmAFKh0
少女「だめ…やめて! 男の子くんを殺さないで!」ドンッ!
お母さん「うぐっ……」カシャン
少女「こんなものっ…!」ゲシッ、カラララ…
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