22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/04(金) 12:39:40.88 ID:C20G8sY80
「交換するですよ」
都「なんと虫眼鏡ですか。これは探偵にはマストアイテムですね。
あ〜あ〜、おっほん。
ではワトスン君、新聞を持ってきてくれたまえ。僕は情報に飢えているのだよ」
「次はワタクシがメイドさんの役ですねー。こちらをどうぞです」
また小芝居が始まった。話をしていて全く飽きのこない少女だ。
そう言えば僕が子供の頃にはホームズの相棒はワトソンだったけど、今の翻訳ではワトスンになっているらしい。
これも都に教えて貰った事だけれども、時代の流れを感じる。
都「事件の匂いではなく……これは……よもぎの匂い……?」
「プレゼントを交換していますです」
都「見えた! 今回の事件! 貴女の目にはプロデューサーさんが映っているのですね」
「わたくしの目の前に居るのは、都さんでございますよ?
プロデューサーが化けておられるならば、答えはそうなりますですねー」
都「ああいえ、失礼いたしました。私がお尋ねしたいのは、貴女に対して良い人がいるのかどうかなのです」
「皆さんとてもイイ人ですねー。都さんもお水用意してくださって、イイ人ですー」
都「それはどうもご丁寧にこちらこそって、もどかしいですね。同じ言葉を使っているはずなのに……。
ならば、貴女はプロデューサーさんの事が好きなのですね!」
「はい、ワタクシはプロデューサーの事が好きですね。
プロデューサーもワタクシの事が好きです。幸せな気持ちになれます」
都「ついに見てしまいました! 真犯人と事件の真相!」
こうもあっけらかんと言われてしまうと、文化の違いは大きいと感じる。
彼女がここまで僕を慕っていてくれるとは、天にも昇る気持ちだ。
都「私は安斎Pさんへの気持ち、ずっと謎だったんです。で、最後に残った謎が真実って……分からないですか? ホームズですよ!」
と、乙女の恋心をこれ以上盗み聞くのはさすがに野暮だな。
席を外し、時間つぶしに思いを巡らす。
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