過去ログ - 春香『あ…………』
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/10/08(火) 21:01:15.47 ID:z/Kf9fDPo

『………………』

『………………』

黙り込んだ2人

一つの本を読むことによって、

その距離はかなり近く、

肩が触れ合い、吐息も混ざり合うようなものだった

けれど、

春香は本に集中していて、

そんな気など全く起きてはおらず、

しかしながら、美希だけは意識してしまっていた

春香の髪から香る花の香りは、

市販のシャンプーの中で中々の値段ではあるが、

若い子の間では大人気で、

美希自身がそのCMを担当していたりもするシャンプーだ

美希『……美希のCM見てるの?』

春香『ん? 見てるよ』

美希『シャンプー使ってくれて嬉しいの』

春香『うん、いいシャンプーだよね』

春香はちゃんと答えてくれるが、

決して美希を見ることはなく、

その声色もなんだか素っ気ないもののように美希は感じていた


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