過去ログ - まほ「みほが公式試合で私が好きだと言ったらしいのだが・・・」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/10(木) 16:03:57.12 ID:qdXsAWWu0
門下生を見送ってから、家の門をくぐる頃には7時を回っていた。

「お姉ちゃん」

壁際に寄り添うように立っていた影が揺り動く。
みほだった。

「みほ、久しぶり」

妹は走って来て、私の腰に手を回して抱きしめた。
嬉しそうにこちらを見上げる。

「お姉ちゃん痩せた?」

「少し。みほは少し髪伸びた?」

「うん、ちょっと伸ばしてるんだけど」

「そう……す」

好きな人でもできた、その言葉を危うく口にしてしまう所だった。

「お姉ちゃん?」

「なんでもないよ」

「お姉ちゃんってば帰って来て早々、すぐに練習に行っちゃったって聞いたから。後でたくさんお話できると思ったんだけど……」

「だけど?」

「夜はいつも、お母さんと試合の振り返りとかするかなって……思って」

みほは遠慮がちに言葉尻をすぼめていった。

「ん? みほ、知らなかったのか? 今日、明日は陸軍の士官学校の合宿に行くって話」

「え?」

「だから、今日は私とみほと、あと菊代さんだけ」

「そ、そうなんだ」

みほは軽く2度頷いた。その動揺を受け止めるように、私は少し笑った。

「だから、お互い今日はゆっくりしていこう」

「うん、そうだね」



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