過去ログ - 浅倉威「プリキュアのアイちゃんと遊んでみた」【グロ注意】
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/13(日) 00:05:58.58 ID:kwvmwH2t0
「すみません、この辺りで赤ん坊を見かけませんでしたか?」
「・・・あ?」
翌日の昼下がり、廃墟のソファーで眠っていた浅倉を少女の声が起こした。
「きゅぴらっぱーとか、きゅぴとかしゃべる、ハートの前掛けをつけた子なのですが・・・」
声をかけた茶髪の少女は、まだ小学生のように見えたが、目はだいぶ大人びていた。
「お前は・・・?」浅倉は少女に尋ねた。
「申し遅れました。私は円亜久里と申します」丁寧に少女は答えた。
「それで、そのアイちゃんをご存知でしょうか・・・?」
不安そうに尋ねる少女の質問を聞き、浅倉は昨日の出来事を思い出す。また、彼にはアイちゃんという名は聞き覚えがあった。
「あぁ、あれか・・・」と、浅倉は昨夜の出来事を思いだし、ある方向を指差す。
「こ、これは・・・!」
亜久里は震えた。目に映った前掛けはハートの模様が描かれていた。明らかに彼女のパートナーが身につけていたものだった。しかし、それは大量の血によって真紅に染まっていた。
「楽しかったぜ、あれは」浅倉は満面の笑顔で答えた。
亜久里は、その笑顔に宿る狂気に底知れぬ恐怖を感じた。当然である。
彼女も凡人ではなかった。だが、目の前の血まみれの男には嫌な予感しか浮かばない。
何を考えているの、この人は・・・。心の中でつぶやく。
しかし、愛すべきパートナーを取り戻すために、彼女は持ち前の気丈さを忘れなかった。
「返しなさい!あなた、アイちゃんをどこへやったのです!!」恐怖と義務感の狭間で震えながら、少女は浅倉に詰め寄る。その目には、嫌な予感から浮かび出た涙がにじんでいた。
「あれなら食わせたが・・・、それがどうかしたか?」
浅倉は不思議そうに別方向を指差した。
そこには、怪物達が食べ残したアイちゃんの腕や背骨、が転がっていた。湿度の高い環境だったためか、既に腐敗が始まり蠅が飛び交っていた。残された内臓の破片には、白い蛆や腐食性の昆虫が蠢き始めていた。アイちゃんだった物は、昆虫達の供宴の場と化していた。
パートナーのあまりの無残な姿に、少女は一度吐きそうになった。が、なんとか吐き気をこらえて浅倉に向き直る。
「あなた、人間ですか!? あの可愛いアイちゃんを・・・! 返しなさい、アイちゃんを返してよ!!」
泣き喚きながら少女は浅倉を叩いた。
可愛い? どこが? 彼は思ったが敢えて口には出さなかった。
「返しなさいっ! 返しなさいっ、返しなさいぃぃっっ!!」
いい加減苛立ってきたな・・・。浅倉は少女に黙って叩かれつつ―もっとも、非力な少女に殴られたところで何も感じないのだが―、ポケットから再びデッキを取り出した。
ガラスの軋む音が響き、一瞬のうちに大蛇が少女を飲み込んだ。
「これで静かになった・・・」
同時に、彼のイライラも消えた。
スッキリした。
「はぁぁ・・・」
ため息をつくと、再び浅倉はソファーの上へと寝転んだ。


完(スチールベント的な意味で)


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