過去ログ - 晴海「秋月マキシの本を……、読まずに死ねるかぁ!!!」
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17: ◆o.umvroRL9by[saga]
2013/10/13(日) 23:38:19.28 ID:Y9KH57UNo

大門「撃たれた後はどうなったんだ? どうしてそんな姿に?」

それは俺が一番知りたいけど……
とりあえず、あの後のことを話す。
虹色の世界のこと。
気づけば犬になっていたこと。
そして本が読めなくて死にかけたこと。

マキシ「へぇ……」

春海『自分で言ってても信じられないんだけどな』

マキシ「まぁ、確かに信じがたい話だけど……。いいわ、信じる」

この人信じちゃったよ。
そんなんじゃそのうち悪い人に騙されちゃうよ?

マキシ「何よ、嘘なの?」

春海『いや、嘘は吐いてないけど……』

マキシ「……ファンの言うことなら、信じるわよ」

春海『……そっか』

マキシ「に、ニヤニヤしないでよ気持ち悪い!」

春海『し、してねぇよ!』

大門「仲良くなったようで何よりだ」

マキシ「仲良くない!」

大門「ところで春海。それじゃあお前はあの事件がどうなったかもまだ知らないのか?」

春海『まぁ、ずっとケージの中にいたからなぁ。犯人捕まった?』

大門「いや……。事件はまだ終わっていない」

背筋が冷たくなるのがわかった。

春海『終わって……ない?』

マキシ「ちょっと待ってて。……これ、事件の日から今日までの新聞よ」バサッ

目の前に十日分の新聞が広げられる。
どの新聞も、一面に強盗殺人事件のことを載せていた。
曰く、『下町を襲った惨劇、狂った果実』。
あ、俺の写真も載ってる。
なんだか照れるな。

マキシ「何バカなこと言ってんのよ、新聞くらいで」

春海『いや、そりゃお前は新聞に載るの慣れてるだろうけどさ……』

大門「例の強盗はお前を撃った後逃亡し、未だ見つかっていないそうだ」

春海『なんだよ、それ……。警察は何やってるんだ』

俺のことはもうどうしようもないが、これ以上誰かが犠牲になったらどうするんだよ。

マキシ「……強盗の名前は中原冬至。今も凶器を持ったままどこかに潜伏中よ」

そういえば、名前すら知らなかった。
これから殺されるやつに名乗る必要なんてねぇ、ってか。
どこかの雑魚みたいな話だ。


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